VRヘッドセット「ExploreVR」試作品のフォトレポート。
提供: James Martin/CNET
中国企業のLeEcoが米国時間10月19日、サンフランシスコにあるイベント会場「Innovation Hangar」で正式に米国上陸を果たした。LeEcoは約1700人の従業員やシリコンバレーの関係者、報道陣に向けて、スマートフォンやスマートテレビ、スマートカー、スマート自転車などを披露した。
LeEco North Americaの最高売上責任者(CRO)を務めるDanny Bowman氏は発表前に米CNETに対して、「あなた方は、かつてないほど多くの製品とサービスが一度に発表されるのを目にすることになる」と語っていた。
LeEcoは潤沢な資金を持っているが(Forbesによると、同社の時価総額は146億ドルだという)、AppleやGoogle、サムスンといったテクノロジ業界の巨大企業、さらにXiaomiやHuaweiなど、LeEcoと同様に米国市場に野望を持つほかの中国企業との熾烈な競争に直面するだろう。
しかし、LeEcoの目標は、単に多くの製品を提供することではなく、映画やスポーツのストリーミングやクラウドサービス、オンラインショッピングを通して、さまざまなデバイスをつなぐ企業になることだ。LeEcoの狙いは、会費やサブスクリプションサービスから売り上げを得ることで、自社のハードウェアをより低価格で販売できるようにすることだ。
LeEcoが19日に発表した製品は以下の通りだ。
テレビ
- 「UMax 85 TV」:LeEcoのフラッグシップ4Kスマートテレビ。85インチで、4GバイトのRAM、64Gバイトのストレージを搭載し、「HDR10」と「Dolby Vision」をサポートする。11月2日に発売予定で、価格は4999ドル。
- 「Super4 X」シリーズ:より低価格のテレビで、43インチ、55インチ、65インチの3つのサイズで提供する。いずれもHDR、3GバイトのRAM、32Gバイトのストレージを搭載。いずれも11月2日に発売予定で、43インチは649ドル、55インチは899ドル、65インチは1399ドル。
19日のイベントで展示されていたLeEcoのスマートテレビの1つ
提供:James Martin/CNET
スマートフォン
- 「Le Pro3」と「Le S3」:これについては詳しく報じた別の記事を参照されたい。
仮想現実(VR)ヘッドセット
- 「ExploreVR」:LeEcoによるVRヘッドセットの試作品。スマートフォンを使って機能し、フル3Dで360度のVRを実現する。ジャイロスコープ、Bluetoothヘッドホン、「USB Type-C」を搭載する予定だ。
スマート自転車
- 「LeEco Super Bike」:LeEcoのコンセプト自転車。最高時速30マイル(約48.3km)で走行可能で、油圧ブレーキ、サイドレーザーシステム、アラーム、指紋スキャナ、ネットワーク接続機能、電気パーキングブレーキ、自転車のハブによって充電されるバッテリを備える。
スマートカー
- 「LeSee Pro」:LeEcoの自動運転車のコンセプトモデルで、完全自律走行が可能だ。車内でネットワークに接続することが可能で、映画や音楽、仕事の文書をストリーミングできる。
- 「LeSee」:LeEcoの準自動運転コンセプト車(レベル3)。インターネット接続に対応し、後部座席でコンテンツをストリーミングできる。LeEcoはこの自動車を4月に初めて発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。