また、新たな取り組みとして、提携コース「代ゼミNスクール」に医学部受験をサポートする新プランを開設する。各科目のマンツーマン指導や、生徒の得意不得意に最適化されたオリジナル教材、担任との合格への戦略を練るなど、受験勉強を支援する。
プランは、高校3年生専用のプレミアムコースと、高校1~3年生が対象のエクシードコースに分かれる。プレミアムコースでは、映像授業、対面授業、個別需要を組み合わせた最適なカリキュラムを組むほか、特典として、生徒と大学の相性を判断する「受験校マッチング診断」も提供する。
また、医師になった後にも必要な英語の4技能試験対策として、ベストティーチャーのオンライン英会話を活用。小論文対策やコミュニケーション能力向上のため、医療以外にもITに関連した書籍などさまざまな読書を通じて討論する「リベラル読解研究」プログラムも用意する。
料金は、プレミアムプランが年間394万円(週6通学)。通学日数が選べるエクシードプランでは、週1通学で年間71万円、週2通学で132万円、週3通学で196万円、週4通学で255万円、週5通学で319万円、週6通学で375万円。なお、これにN高等学校の学費が別途発生する。
新しいプランは医系コースだけでなく、「国際留学コース」も2017年4月に新設する。これは、英会話スクールを展開するベルリッツと、ベネッセとの提携により実現したプランで、中学校英語の復習レベルからCEFRヨーロッパ言語共通参照枠A2-B1相当(GTEC for STUDENTS 680点)以上に到達することを目指す。
コース内容は、まず4月から6カ月間、国内のベルリッツランゲージセンターに通学し、ベルリッツ講師による直接指導で英会話学習を受け、あわせて好きな時間にオンラインレッスンを受けることができる。十分に「英語脳」になったあと3カ月間、オーストラリアのベネッセグループの提携機関(ELS Language Center)に留学する。
料金は、ベルリッツグループレッスンが139万円、3カ月の留学費用(語学学校の入学金、授業料、教材費、ホームステイ滞在費、往復航空運賃)は160万円。こちらも別途N高校の学費が発生する。
角川ドワンゴ学園の大井川和彦理事は、新しいコースについて「N高等学校は(教育の)プラットフォームになりつつある」と述べた。川上氏は「結果を出すことを最優先に考えてカリキュラムを考えてある。それぞれの分野を目指したいという生徒に確実に“道”を提供したい」と述べた。
N高等学校では、初年度の生徒の満足度調査を実施した。満足していると回答した生徒は全体の82.8%。「ネットでもリアルでも交流の機会があり、気の合うともだちが作りやすい」と言った声や、細やかな映像授業に対しての評価が良かったとしている。また、課外授業やイベントに積極的に参加している生徒ほど満足度が高かったようだ。
保護者では、全体の71.5%が満足していると回答。「自発的に勉強に取り組むようになった」「元気で明るく良く笑うようになった」などの声があったという。川上氏は「今後も実直にやっていく」とコメントした。
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