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韓国で注目集める「日本の防災アプリ」--観測史上最大の地震で

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韓国で観測史上最大の地震を観測

 9月12日、韓国で連続してM5クラスの地震が起こった。19時半~21時の間にかけて、1回目はM5.1、そして1時間後に再びM5.8の地震があった。このうち2回目に起きたM5.8の地震は、韓国で観測史上最大を記録。震源地はいずれも韓国・南東部の慶州市近郊だった。

 韓国では、日本と比較すると地震の発生はかなり少なく、「韓国は地震のない国」として認識されてきた。しかし、7月にも同じく南東部の蔚山沖を震源とする地震があり、その後、2カ月の間にM5クラスの地震が立て続けに起こったことで、人々の間で不安が高まっている。

 日本であれば、多くの人が東日本大震災での強力な揺れを経験し、以降もM5クラスの地震が度々起きているため、地震に対する免疫、対応力があるといえる。しかし、地震慣れをしていない韓国では、特に今回の地震で多くの人が「恐怖や危険を感じた」と述べ、パニック状態となった。

混乱と不安に陥った市民たち

 現に地震発生直後から、消防や警察への通報が殺到。また、家族や近しい友人などへの電話やコミュニケーションツールでの通話・通信量が急増し、一時韓国内で通信がマヒする事態に陥った。

 混乱は行政やマスコミにも見られた。韓国にも日本と同様に気候や自然災害に関連する警告や情報を国民に向けて配信する「安全処」というメールシステムがある。しかし、今回の地震でメールが配信されたのは最初の地震発生から9分後、さらに2回目に至っては前述の通信網の混乱でメールが届かないというトラブルも起こった。

 また、各テレビ局も1回目の地震発生後から10分程でようやく速報のテロップを表示し、なおも通常番組を続行させていた。2度目の地震でも発生から10分経ってようやくニュース速報が開始されるというありさまで、こうした情報伝達の遅延に、国や行政の対応を批判する声が多く聞かれた。同じく現地在住の日本人たちからも、日本の緊急地震速報やニュース速報の迅速さと比較するとあまりの遅さに驚嘆する声が上がった。

日本のアプリが注目集める

 今回の地震でにわかに注目されているのが、日本の地震に関連したさまざまな事柄である。避難訓練や安全対策マニュアルはもちろんのこと、防災グッズにも関心が高まっている。中でも注目されているのが、日本の「防災アプリ」である。

 私自身も、日頃から「Yahoo! 防災速報」アプリを重宝している1人だ。実家地域の地震や大雨の際の情報が逐一わかること、また今回のように海外であっても日本から近距離であれば、即時に地震の規模や震源地の詳細がわかるのはありがたい。

 韓国は海外となるため、詳細に限度はあるが、今回の地震では、地震発生後の約3分後には震源地や地震の規模といった詳しい内容が反映されていた。韓国での地震通知が大幅に遅れたり、不達であったことを考えると、「日本のアプリが情報の迅速さと正確さに優れている」と評価の声が上がることも納得できる。この地震以降、韓国でも「Yahoo! 防災速報」をはじめ、地震速報関連のアプリに関心が集まり、アプリをダウンロードする人が増えているという。

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