この夏、サムスンから新モデルとして発売されたスマホ「Galaxy Note7」をめぐって、激震が走っている。米国で充電中にスマホ本体から発火するというトラブルの報告が相次ぎ、6歳の子どもがやけどをするという事件も起こった。
米国の消費者製品安全委員会(CPSC)はこれまでに分かっているだけで、米国内でGalaxy Note7のバッテリ過熱によるトラブルが92件通報され、このうちスマホ本体の破損が55件、やけどなどの人体への被害が26件、その他が1件と発表している。
事態を重くみたCPSCは、サムスンに対しGalaxy Note7のリコールを請求した。加えて韓国内でのユーザーに対しても、Galaxy Note7の注意喚起とともに使用を控えるよう呼びかけた。
これに先立ち、サムスンのサービスセンターでは9月19日よりGalaxy Note7の無償交換の受付を開始することを発表した。韓国の聯合ニュースによると、19日に受付が始まって以降、3日目の21日までに無償交換をしたユーザーは10万人にのぼったとのことである。
現段階では、すべてのGalaxy Note7の無償交換を9月末までに終えることを見込んでいる。また、これと並行して一旦中止していたGalaxy Note7の店頭での販売も再開すると発表している。
当面の対応として、無償交換を待つユーザーに対しては、バッテリ量を制限するソフトウェアを9月20日より自動的にアップデートさせるとともに、バッテリの充電を最大60%で使用することを呼びかけている。これは、米国でのバッテリの過熱による発火の事例を危惧したものである。
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