モノが売れないと言われる時代。自社製品を買ってもらうには、ウェブを利用しないわけにはいかない。しかし、ウェブを利用するといっても、実際に何から始めればいいのか、何をすれば効果的なのかは、ある程度のノウハウがないと進められない。
本書は、そうしたノウハウをどういう人から教えてもらえばいいのかも分からない人にうってつけだ。これから自社の営業戦略としてインバウンドマーケティングを行っていきたいと考え始めた営業担当者や経営者に対し、必要な基礎知識をストーリー形式で楽しくレクチャーしてくれる。
ストーリー形式といっても、実践的な事例に基づいて、仮想的に現場を体験できるような構成になっているので、読み終えた後には、インバウンドマーケティングとはどういうものか、だいたいの流れをつかめるだろう。本書のストーリーの目的は、もちろん、新しい営業の仕方を知ることではあるが、そこは読者を飽きさせないように、若干の曲者も登場する。
また、聞き慣れないと混乱しがちなマーケティング用語についても、随時、ストーリーの中で説明されるため、状況と説明が一致して理解しやすい。マーケティング用語に抵抗がある人でも読みやすいだろう。
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