自社の商品やサービスを売ろうとがんばっているのに、成果に結びつかないと感じていないだろうか? それは、がんばり方を間違えているからかもしれない。「売ろう」とすること自体が、すでに相応しくない売り方だとしたら、どうすればいいのか。売るために、「売ろう」としないという、一見矛盾した考えを実行する必要があるようだ。
本書では、「コンテンツマーケティング」に焦点をあてて、実際に顧客を獲得するためにやるべきこと、やってはいけないことを解説している。多くの点で、これまでの普通の営業の常識を覆すやり方が示されているため、古い考え方をいったん捨てなければ、考え方を受け入れて実行することは難しいかもしれない。しかし、即効性を求めて小手先のテクニックを使ったとしても、長続きはせず、顧客の集客に繫がらないことは、これまでを振り返っても分かっているはずだ。
ただ「コンテンツ」といっても、やみくもに記事をそろえればいいわけではない。コンテンツの質や量に加えて、社内での運営体制やソーシャルメディアとの連携など、重要なことはいろいろある。本書は、そうしたコンテンツマーケティングの基本を教えてくれる教科書として役立つ。
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