これまでビジネスの基本として信じてきた「定説」が、成り立たなくなったことを認めるのは、なかなか難しいかもしれない。その定説に従ってビジネスを進めてきて、いくつも成功させている場合はなおさらだ。しかしながら、時代が変わってきていることを敏感に察知して、新たな対策を打ち出していくのもまた、ビジネスパーソンとしての務めだ。
新しい製品やサービスを世に出すとき、それを販売する会社のブランド力がある程度重視されてきた。大半の消費者も「どの会社が作ったのか」によって、買うか買わないかを判断してきた。しかし、SNSで口コミを検索したり、製品の評価を検索したりできる今は、製品の質や機能が優れているかどうかを、誰でも簡単に調べられるため、会社のブランド力はあまり関係なくなりつつあるという。また、そのおかげで台頭してきた企業も数多くある。こうした現象を踏まえれば、大げさなキャッチコピーや、「皆が良いと言っている」といった広告などはかえって逆効果になり得るのだ。
本書では、これからの市場調査の方法や、顧客のセグメンテーションの方法など、マーケターが取るべき道を予測している。それは、単にマーケティングに直接関わる仕事をしている人だけでなく、モノやサービスの販売に関わるビジネスパーソンなら、知っておくべき道だ。
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