AppleはiOS 10.1の開発者向けベータ版、パブリックベータ版の配信を開始した。このバージョンには、今現在は利用できない、iPhone 7 Plusのポートレート撮影モードが「ベータ版」として含まれている。
Appleより情報開示を受け、iOS 10.1 Developer Preview 1のポートレートモードをプレビューする。
カメラアプリでポートレートモードに切り替えると、初めて利用する際に「ベータ版」であることが表示され、撮影に移る。一眼レフカメラも所持している筆者からすると、正直なところ驚きとショックが隠せない。
切り替えると、瞬時に2つあるうちの望遠レンズがセットされたカメラに切り替わる。
プレビュー画面で「被写界深度エフェクト」(英語ではDEPTH EFFECT)が黄色く点灯すれば、ポートレートモードでの撮影が可能になる仕組みだ。点灯させるためには、いくつかの条件を整える必要がある。筆者が経験したプレビュー時のメッセージは次の3つだ。
これは、ポートレートモードでの撮影条件を表すものだ。特に最短距離と明るさについては、56mm相当/f2.8の望遠レンズを備える手ぶれ補正なしのカメラの仕様によるものだと考えられる。
「被写界深度エフェクト」が黄色く点灯している状態でシャッターを切ると、1秒ほどで記録が終わり、被写体にフォーカスが合い、背景はボケる、ポートレート写真を楽しめた。
被写体にピントが合い、背景がボケる写真は、デジタルカメラ、それも主に一眼レフカメラで楽しめる効果だった。被写体が際立つ写真は、カメラに詳しくない人でも、「おっ」と注意を引く。
そうした写真が、iPhone 7 Plusでは、モードを切り替えてシャッターボタンを押すだけで得られるようになるのだ。被写体にシャープなキレがあり、かつ背景がきれいにボケる明るいレンズは、決して安くないからだ。
「ポートレート」という名称から、人物撮影を目的にしていることがわかる。しかし、人物に限らず活用してみると、非常に楽しめた。
例えば拾った落ち葉や、枝越しに見上げた空、カフェのアイスコーヒー、公園のシーソー、家人が焼いたラムチョップなど、普段iPhoneで撮影している対象をポートレートモードで撮ってみると、いままでと違った印象がカメラロールが満たされるのだ。
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