芸術的な評価を抜きにすると、写真の善し悪しを決める主な要素は、ピント、露出、構図、タイミング。カメラが高性能化したおかげで、ピントと露出はカメラ任せでもほぼ問題ないレベルになった。構図は、よい写真を見て学びつつ、自分でもたくさん撮ってセンスを磨けば腕が向上する。
しかし、タイミングを合わせるのは難しい。特に動きのある被写体の一瞬をとらえたり、ポートレートで魅力的な表情を切り取ったりするのは至難の業だ。
そこで、各種カメラに取り付けて絶妙なタイミングで自動的にシャッターを切るアクセサリ「MIOPS MOBILE」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
MIOPS MOBILEは、さまざまな一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ、コンパクトカメラのリモート操作端子に接続し、Bluetooth連携させたスマートフォンのアプリから制御できるスマートデバイス。リモートシャッターやセルフタイマー、長時間露光といった一般的な撮影方法だけでなく、被写体の動き、音、振動などさまざまな条件でシャッターが切れる。
MIOPS MOBILEの「MOTION」機能は、スマートフォンのカメラで被写体をとらえておき、何か動きがあったタイミングで自動的にシャッターを切る。これを利用すれば、ジャンプした瞬間など、手動撮影だと失敗の連続になりそうなシーンを見事に記録できそうだ。
音でシャッターを切る機能は、笑い声や歓声を上げた表情をとらえられるだろう。振動でシャッターを切る機能を選び、例えばスマートフォンをバスケットボールのゴールポールに取り付けておくと、迫力のあるダンクシュートを絶妙なタイミングで撮れる。
多彩なタイムラプス撮影も可能だ。最長99分の長時間撮影に対応した「Long Exposure Timelapse」で、日周運動で移りかわる星空など、動きが遅い被写体を映像化できる。露出をスムーズに変えながら撮影する「Bulb Ramping Timelapse」、露出のダイナミックレンジを広げられる「HDR Timelapse」を使うと、映像表現の幅が広がる。
さらに、スマートフォンのGPSと連動する「RoadLapse」は、撮影間隔を時間でなく、移動距離で指定する。そのため、道路の混雑状況などに左右されず、一定の距離ごとに自動撮影した映像を制作できる。
MIOPS MOBILEは、こうした撮影モードを自由に組み合わせた「Scenario(シナリオ)」も作れる。工夫次第でさまざまなスタイルの撮影が自動化できてしまう。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間10月24日まで。記事執筆時点(日本時間10月6日12時)でキャンペーン期間は17日残っているが、すでに目標金額5万ドルの2倍近い約9万3000ドルの資金を集めている。
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