企業・自治体向けの業務用ドローンソリューションを提供するブイキューブロボティクス・ジャパンは10月5日、筑波大学と茨城県常総市、国土交通省国土地理院と連携し、鬼怒川での水害を想定した防災訓練に参画したと発表した。
この実証実験は、「水害の前兆に対して、避難の呼びかけや防災対応を適切に実施していくことが求められる行政機関において、ドローンが撮影した現場状況のリアルタイム共有は新たな手法として有効かどうか」を検証するために実施された。
同社によると、これまでドローン単体では、現場で撮影中の映像を離れた場所にある対策本部などにリアルタイムで共有できないことから、撮影内容はオペレーターに任せて映像が持ち帰られるまで待機するしかなく、情報の即時性に課題があったという。
9月5日に実施された防災訓練では、常総市の市長、職員、消防、警察、ならびに国土交通省国土地理院の職員が構成する対策本部に、ブイキューブのウェブ会議サービスの画面を映し出すモニターを設置。
アミューズワンセルフが開発した災害現場での利用実績が豊富なドローンと、それを操縦するオペレーターが、対策本部からの指示をウェブ会議サービスで受けながら、鬼怒川の河川敷で、河川の様子や水位などを撮影。その映像が対策本部に伝送された。伝送された現場の様子を受けて対策本部では、災害発生時と同様の対策会議が開かれ、スムーズな対策案の立案につながるかが検証された。
ブイキューブロボティクス・ジャパンでは、今回の実証実験を踏まえて、自治体や消防などが災害対策で有効的に活用できるドローンソリューションの強化を進めるという。
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