NPO情報セキュリティ研究所は8月31日、ブイキューブとドローンを活用したリアルタイムな映像による災害対策やインフラ点検に関する実証実験を、8月12日に和歌山県で実施したことを発表した。
今回の実証実験は、橋梁などの設備の定期点検などにドローンで取得した映像情報を活用するため、ドローンに搭載されたカメラ映像を遠隔地のモニターに表示した際の画像精度が、目視点検に耐えられるかどうかを検証することを目的に実施された。
和歌山県田辺市新庄総合公園において、設備点検を想定して、ドローンに搭載したカメラで公園内の鉄筋コンクリート製の野外音楽堂などの大型施設を撮影。その模様を田辺市消防本部内から、ブイキューブのウェブ会議サービスを使ってリアルタイムに会議室内にあるモニターで閲覧した。これにより、橋梁などの点検に有効であるか、撮影した映像情報の精度が目視に耐えうるものかを確認したという。
NPO情報セキュリティ研究所では、地方自治体の防災・建築・施設管理の課題やニーズに対して、ブイキューブのビジュアルコミュニケーションとドローンを組み合わせたサービスの活用を検討するとしている。これらの実験などの情報を10月29日に開催予定の「地方自治体におけるドローン利活用研究会」において、参加者に提供する予定。
ブイキューブは、神奈川県の「公募型『ロボッ卜実証実験支援事業』」において8月に採択された、AAAの「水難救助マルチコプター」の開発にも協力している。具体的には、ドローン本体の企画や開発をAAAが担当し、ドローンの自動飛行やビデオ会議システムはブイキューブが開発する。2016年春を目標に提供を開始する予定。
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