AirPodsは非常に軽い左右独立したイヤーピースが本体だ。バッテリが内蔵されており、連続5時間再生が行える。また、ケースにもバッテリが備わっており、AirPodsをケースに収めれば充電可能だ。カタログ値では、ケースと本体で合計24時間の再生が可能になる。
ケースには398mAhというバッテリ容量が記されている。これが、14時間のステレオ再生に匹敵することから逆算すると、ケースから本体への充電効率などを考えない概算ではあるが、本体には71mAh程度のバッテリが備わっていることになる。
Appleによると、15分の充電で3時間の再生時間を確保できるとしている。つまり、ケースに15分だけしまっておくだけで、3時間分のエネルギーを確保できると言うことだ。ちなみにケースに本体を収納した状態で2時間で全て満充電になる。
ワイヤレスヘッドホンの面倒な点は、ペアリングとともに、バッテリの充電だった。残量の把握が不確かで、使いたいときにバッテリ切れに見舞われるストレスは、筆者もこれまで経験してきた。
AirPodsは、iPhoneやiPadでは本体左右とケース、Macでは本体左右のバッテリ残量を表示してくれるため、いつでも残量をすぐに確認できる。
そして充電も、ケース内のバッテリが多く、短時間で十分な再生時間が確保できることから、充電がストレスになることは少なかった。
AirPodsは、耳にかけると効果音が鳴り、iPhoneと接続され、音楽や効果音が流れるようになる。接続先を変えると、再び効果音が鳴って、そのことを知らせてくれる。
片耳もしくは両耳にかけて再生を始めると、1つのAirPodsを耳から外すと再生が止まる。かけるとまた流れ出す。本体のセンサの動作は非常に的確だ。
AirPodsを使っていて、通常の音楽再生に加えて、こんな3つの体験ができたので紹介しておこう。
1つ目は、通話の音声の共有だ。AirPodsは左右が独立しているので、必ずしも1人の人がつけなければならないわけではない。FaceTimeなどのビデオ通話に2人で参加する際、左右を分けて装着すれば、相手の音を2人で聴ける。
ただし、マイクは自動切り替えで、片方しか動作しないため、2人並んでいる場合、相手がいる側に装着すると、2人の声を拾いやすい。
AirPodsは、1つだけ片耳に装着しても使用できる。これは、職場などでヘッドセットとして使用する際に最適だ。AirPodsにはモーションセンサが内蔵されており、2回タップするとSiriが起動する仕組みだ。ハンズフリーで通話やメッセージを扱ったり、検索を行う際に便利だ。
また、これはiPhoneやiPadの本体を操作する必要があるが、音声入力のマイクとしても便利に使用できるだろう。
ちなみに、片方ずつヘッドセットとして使用する場合、ケースと合計で48時間の再生を楽しめるようになる。
AirPodsとApple Watchを持っていたら、ぜひ試して欲しいのが、ウォーキングやジョギングだ。Apple WatchにiPhoneから音楽を転送することで、ペアリング不要でワイヤレス再生を楽しむことができる。
10月後半からApple Watch Series 2ではApple Payが利用できるようになる。SuicaやiD、QUICPayが利用できる鉄道やコンビニ、タクシーでの決済に対応するため、Apple WatchとAirPodsだけを身につけて、地下鉄に乗って皇居へランニングに行くことも可能になるのだ。
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