Apple Watch向けのアプリは多い。だが、サムスン「Gear S2」から「Pebble Time」まで、他の主要スマートウォッチに用意されているものがまだない。文字盤ストアである。
Apple Watchには、カスタマイズ可能な14種類の文字盤が用意されているが、それだけだ。「スター・ウォーズ」や任天堂の文字盤も使ってみたい。ファンタジースポーツのスタッツを表示する米ナショナルフットボールリーグ(NFL)バージョンもいいかもしれない。天気地図がアニメーション表示される天気文字盤はどうだろうか。大きな可能性がありながら、見過ごされたまま、まだ登場していない。いずれは登場するはずだが、文字盤のアプリストアはApple Watch Series 2で登場すると期待していた。それが今なお、実現していない。
筆者はAppleの巧みなデザインの文字盤にいささか飽きてきている。HermesやNike+のデザインなどの新しい文字盤を楽しむには、特別エディションのApple Watchを買い直さなくてはならない。なんとも理不尽な話だ。
Apple Watchは他のスマートウォッチと違って、本当の意味で常時接続というわけでもない。サムスンの「Gear S3」や一部の「Android Wear」ウォッチは、セルラー接続を利用して、出先での通話、音楽のストリーミング、メッセージのチェックなどが可能だ。Apple WatchにLTE通信を組み込むとバッテリ持続時間が短くなりそうだが、メリットもあるだろう。もっとも、そこまで完璧な製品は見たことがないが。
スマートウォッチはまだ、生活に必須というわけではない。フィットネストラッカーも同じだ。
とはいえ、筆者の生活ではある程度役に立っている。Apple Watchにはようやく、進歩と呼べるものが見られた。それでもなお、筆者が本当に欲しいものが欠けている。まずは、バッテリ持続時間だ。いつでも操作し続けられるように、常時オンと感じられるディスプレイも欲しい。そしていつかは、スマートフォンから離れていても使えるデバイスに、あるいは他のものとつながるデバイスになってもらいたい。
Appleの「AirPods」が登場したことで、自動ペアリングされる周辺機器によってApple Watchがおもしろくなる可能性が示された。ぱっと一瞬で接続するのだ。HomeKitに接続するモノが間もなく登場するので、Apple Watchは真の意味で、あらゆるもののリモートコントローラとなり、他のインターフェースへの窓口になるだろう。
そのような時代が完全に到来したわけではないが、わずかに近くなった。Apple Watchは依然として、フィットネストラッカー、リマインダ、電話のリモコン、小型の「iPod」、あるいは楽しいおもちゃの域を出ていない。日常で使う便利なツールと見ることもできるが。
Apple Watchを使わなくなった人もいるかもしれない。だが、Apple Watch Series 2とwatchOS 3で新しい息吹を吹き込まれた今、筆者の手首からは離れないでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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