9月6日~9月20日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは9月7日に開催した「See you on the 7th」イベントで、iPhone 7をはじめとする新製品群と、発表済みの最新のソフトウェアの配信日を明らかにした。
iPhone 7/7 Plus、Apple Watch Series 2は、9月9日から予約が開始され、米国、日本、中国を含む先行する各国で9月16日から発売された。久しぶりの配信となるAppleニュース一気読みでは、各製品の短評を載せつつ、重要な点について解説を加える。
iPhone 7/7 Plusは、デザイン面はiPhone 6s/6s Plusを引継ぎ、若干軽くなった以外は寸法まで全く同じだ。エクステリアで新たに加えられたのは、背面のアンテナラインのデザイン変更と、ブラック、ジェットブラックという2色の追加だった。
ただし、ジェットブラックは、同じアルミとは思えないほど端麗に磨かれた鏡面仕上げで、予約の段階でも真っ先に在庫がなくなる人気ぶりだった。
筆者が先行レビューを含めて2週間ほど使った感想で、最も印象的だったのはディスプレイだ。iMac、iPad Proで採用してきた高色域ディスプレイがiPhoneにも適用され、色鮮やかさとより明るい、液晶ディスプレイとしては最終的な段階にまで、その表示の美しさが極まった。
さらに日本ではApple Payのサービス開始というニュースが現実のものとなった。日本向けのモデルだけFeliCaを採用し、すでに日本中に張り巡らされているSuica、iD、QUICPayのインフラに対応させるという、グローバルでの展開とは異なる方法を採用した。
Appleのこれまでの活動から考えると異例のことだが、日本市場はiPhoneに対して非常に良い反応を示しており、世界でみても唯一の成長市場だ(2016年第3四半期)。また、スマホ普及の飽和状態において、いかに買替え需要を喚起するか、という戦い方の変化の1つの方法として、ローカライズを選択した点は、興味深い。
日本に限らず、買替え需要を喚起することが、iPhone 7シリーズ成功の鍵となる。
ジェットブラックとデュアルカメラは確かに目新しい変化といえるが、それ以上に、ベーシックなモデルであるiPhone 7の充実ぶりには目を見張る。iPhone 6sとの比較では、2時間以上のバッテリ持続時間の向上を実現したA10プロセッサ、耐水防塵、iSightカメラの光学手ぶれ補正、FaceTime HDカメラの700万画素化、保存領域の倍増……。
iPhone 6はもちろん、iPhone 6sユーザーからしても、日常に役立つ意味のある進化を堅実に遂げていることがわかる。爆発力に欠けるとの見方はあるが、年間を通じた販売は、堅調な推移を見せるだろうと予測できる。
次期「iPhone」は防水で12メガピクセルカメラ搭載、新色も登場か(9/6)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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