買い物の“お釣り”で投資できるFinTechアプリ「Moneybox」--ターゲットはミレニアル世代

 株式投資や不動産投資など、「投資」と聞くと専門用語が難しく、まとまったお金が必要なイメージが先行し、縁遠い存在になりがちだ。投資信託など1万円から始められるものもあるが、どのファンドを選べば良いのか分からず、初心者や若い世代にとっては敷居が高いだろう。

 そんな敬遠されがちな投資をミレニアル世代に向けてシンプルにしたサービス「Moneybox」を、ロンドン拠点のスタートアップがこのほどローンチした。普段の買い物の「ついで」に投資ができるアイデアだ。

普段の買い物の「お釣り」を投資に

 Moneyboxは、8月31日にローンチしたばかりのロンドン発FinTechサービス。英国在住の18歳以上の人を対象に、普段のカードでの買い物の金額の端数を切り上げ、その端数分を投資に回せるというもの。現在はiOSに対応し、Android版は開発中。

「Moneybox」
「Moneybox」

 たとえば、1.80ポンドでテイクアウトの飲み物をクレジットカードやデビットカードで購入したとする。すると、銀行口座からは端数が切り上げられた2ポンドが引き落とされ、「お釣り」の0.20ポンドはMoneyboxのアカウントへ入金。後日まとめて投資に回されるという仕組みだ。

 こうして貯蓄された端数の金額は、毎週水曜日の正午にMoneybox口座から引き落とされ、翌々日の金曜日には投資用口座に送られ有名投資会社のファンドに投資される。投資の際の最低金額は1ポンド(約130円)。気軽さを重視した金額だ。

 投資するための貯金方法は、(1)カード決済時の端数の貯蓄、(2)週単位で金額を決めて口座引き落とし、(3)ボーナスなどの臨時収入が入った際に一括して入金、の3パターン。それぞれ好きな時に、アプリで切り替えたり追加で設定したりできる。

気軽さを追求し、UIもシンプル
気軽さを追求し、UIもシンプル

 アプリのインストールは無料だが、サービスの利用には2タイプの手数料がかかる。使用料として毎月決まった金額を支払う「Fixed Monthly Fee」と、投資額に合わせて支払う「Platform Fee」。前者は月額1ポンド(最初の3カ月は無料)、後者は年間の投資額の0.45%をMoneyboxに、年間投資額の0.23%(各社平均)を投資会社に支払うこととなる。

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