iPhone 7のニュースは、何かが追加されたことよりも、何かがなくなったことの方が大きくとり上げられた。これまで採用してきたホームボタンは感圧式に改められ、またヘッドホン端子が廃止された。
「レガシーなポートを率先して廃止する」のは、ジョブズ氏が戻ってきたAppleが度々行ってきたことだ。
iPhoneで言えば、iPod以来の伝統的な30ピンコネクタを廃止してLightningに変更した。またiMacでUSB以外の拡張ポートを廃止し、そのUSBポートをMacBookでUSB type-C 1ポートに集約してしまった。
ヘッドホン端子を廃止したこと、そしてこれまでのユーザーの反応も含めて、概ね予想通りで既視感すらあるが、Lightningとヘッドホン端子を変換するコネクタを同梱したことに、Appleの変化を感じる。
他方、AirPodsは、「ヘッドホン端子を廃止したこと」の免罪符以上の意味があると考えている。
内蔵しているワイヤレスオーディオ向けのW1プロセッサは、わずか70mAh程度の内蔵バッテリで5時間のワイヤレス再生をこなす。iPhoneで一度ペアリングすれば、他のAppleデバイスでペアリングする必要はない。
10月発売予定の新しいヘッドホンについては、先行レビューをしているので、別途ご紹介したい。
アップルの発表イベント、「iPhone」以外に予想されること総まとめ(9/6)iPhone 7発表のイベントの冒頭は、米国の人気番組「Carpool Karaoke」にTim Cook CEOが出演する、というビデオクリップが流れた。
Carpool Karaokeは、セレブが相乗りの車に乗り込み熱唱するというシンプルな企画。しかしここに登場したアーティストや、歌われた楽曲の再生回数が軒並み爆発する、「音楽ストリーミング時代の救世主」とも言われるトレンドメーカーとなっている。
7月にApple Musicは、Carpool Karaokeの配信権を取得した。音楽配信サービス内でトレンドを作り出す、新しい循環が生まれることに期待できる。そんなApple Musicは、ここ最近、100万人というペースでの会員数増加を続けてきた。最新の数字は1700万人となっている。
また、App Storeでは、アプリのダウンロード総数が1400億回に上ったことが発表された。50万本あるゲームは、App Storeの有力な収益減となっている。
そこに、ついに、任天堂のスーパーマリオが、スマホ用のゲームとして登場することになった。任天堂は、スマホ向けのゲームをDeNAと組んで取り組んできた。その枠組みの中で、ビッグタイトルのリリースは、Appleにとっても非常に大きなニュースとして活用された。
数字で振り返る「iPhone 7」イベント--「Apple Music」有料会員数1700万、アプリDL数1400億(9/8)Apple Watchはリリースから18カ月、トップのスマートウォッチとしてそのブランドを築いてきた。
今回発表されたApple Watch Series 2は、処理能力の向上に加え、待望のGPS機能、50m防水によるスイミングへの対応を果たし、ヘルスケア、フィットネスの機能を強化した。
これまで、Apple Watchは、ケースの素材によってシリーズが分かれてきた。しかし今回、18金モデルは取り下げられ、Apple Watch Series 2にアルミニウム、ステンレススチールの両モデルが統合された。そしてEditionとして新たに、セラミック素材の真っ白なモデルが追加されている。
さらに、Nikeとのコラボモデルも登場した。こちらは10月登場予定で、専用のバンドと文字盤がセットされ、Siriに「ランニングを開始」と言えば、watchOSのワークアウトではなく、Nikeのアプリでのワークアウト計測が始まる仕様となる。
ポケモンGO、「Apple Watch」でもプレイ可能に(9/8)iPhone発売に先駆けて、Appleが「史上最大のアップデート」とうたうiOS 10がリリースされた。当初、インストール時の不具合が報告されていたが、すぐに修正版が配信された。
iOS 10では、通知機能やウィジェット機能の強化、地図やメッセージといったアプリのAPI公開により、アプリの機能をアプリの外で利用する、新しいスタイルが提案されている。
特にメッセージは、ステッカー機能や文字や画面全体のエフェクト機能を追加し、引き続き高いセキュリティをアピールしながら、日々のやりとりの楽しさを大きく演出するアップデートが施されている。
これは、LINEやFacebook Messenger、What’s Appといったメッセージアプリだけでなく、SnapchatやInstagramなどのソーシャル系アプリにも、影響を与えるだろう。
また、SiriのAPIも解放され、メッセージやタクシー配車、ワークアウトと言った6つのカテゴリのアプリは、Siriから機能を呼び出すことができるようになった。
「iMessage」で歌詞の共有が可能に--「iOS 10」へのアップデートで(9/13)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)