Apple Watch Series 2は、多くのアクティビティトラッカーに既に搭載されている機能も備える。GPSを利用したランニングの追跡と記録は、Apple Watch上で自動的に実行される。このGPSは、iPhoneから離れると、位置情報の取得を開始する。これはランナーにとって便利な機能である。なぜなら、ランニング記録を示す地図が保存されることにより、走ったルートや距離を確認できるようになるからだ。また、ようやくiPhoneを自宅に置いたままランニングに出かけられるようになった。
AppleのGPS機能は標準搭載の「Workouts」アプリでデータを地図として保存する。この地図は、AppleのiPhone上の「Activity」アプリで開くことが可能だ。地図には走ったルートが表示され、そのルートの色から移動速度を知ることもできる。
筆者は何度も散歩に出かけて、GPSを試した。GPSは散歩中ずっと筆者の現在地を把握していた。もっと感心したのは、筆者の現在地をすぐに特定したことだ。
GPSはまだほかのアプリではサポートされていないが、今後、星座の位置を確認できる「Night Sky」やハイキングのルートを追跡および記録する「ViewRanger」など、ほかのアプリでも利用できるようになる予定だ。
ランナーにとって、Apple Watch Series 2は有益だが、GPSを有効にしていると、ワークアウト中のバッテリ持続時間がかなり短くなることも覚えておこう。バッテリ持続時間は5時間程度と考えておくといい。音楽を聴いていると、もっと短くなる。確かに、それほど長いとはいえない。Appleはユーザーに対して、GPSを有効にして長時間ランニングするときは心拍センサを無効にするよう勧めているが、「Fitbit Surge」など、ほかのフィットネス用ウォッチはGPSと心拍センサを有効にした状態で、もっと長時間バッテリが持続する。
Apple Watch Series 2では、ディスプレイの輝度が450ニトから1000ニトに向上したとAppleは謳っている。これはかなりの明るさであり、ニューヨークのミッドタウンで華氏90度(摂氏約32.2度)の日中に灼熱の太陽の下で見ても、完璧に文字を読むことができた。
ただし、旧式の「Pebble Time」やまもなく登場する「Pebble Time 2」と異なり、Apple Watchは依然として常時オンのディスプレイを搭載していない。常時オンのディスプレイは、多くの「Android Wear」スマートウォッチ、サムスンの「Gear S2」や「Gear S3」にも搭載されている。Apple Watchのディスプレイはタップしたり手首を上げたりするだけですぐに点灯するが、常時オンがオプションとして追加されるといいと思う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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