東京ゲームショウ2016

アニメとは違う“漫画の世界に入る新しいVR表現”--スクエニが技術デモを出展

佐藤和也 (編集部)2016年09月16日 07時30分
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 スクウェア・エニックスは、9月15日から開催している東京ゲームショウ2016の自社ブースにおいて、「プロジェクト Hikari」と題したVR技術デモを出展。漫画コンテンツの拡張した世界を体験できる内容になっている。

「プロジェクト Hikari」画面イメージ
「プロジェクト Hikari」画面イメージ
(C)MAYBE/SQUARE ENIX

 この取り組みは「あなたが大好きな『あの物語』の向こう側に行けたら、どんな体験になるだろう」という疑問をコンセプトに据えたもの。「月刊ビッグガンガン」で連載されている「結婚指輪物語」を題材に、VR空間で漫画の世界に入り込んだような感覚が味わえる内容となっている。

 このデモには漫画風表現のシェーダーとライティングモデルをはじめ、漫画のコマにおけるVRナビゲーションや3D表現など、漫画コンテンツの表現に特化した独自開発のVR技術が実装されているという。

  • 「プロジェクト Hikari」画面イメージ

    (C)MAYBE/SQUARE ENIX

  • 「プロジェクト Hikari」画面イメージ

    (C)MAYBE/SQUARE ENIX

  • 「プロジェクト Hikari」画面イメージ

    (C)MAYBE/SQUARE ENIX

 VRシステムはHTC Viveを活用。コントローラも使用するが、単に漫画のページが現れて次々とめくっていくように進めるものではなく、漫画のコマが次々と浮き出るように表示され、セリフもボイスでしゃべる形となっている。

 冒頭では漫画のコマの中に入っていく演出があり、さらには少年の部屋を360度見渡すこともできる。キャラクターも3Dで表現されいるため動くこともある。そんななかでも見える世界はモノクロ。カラーアニメーションの世界ではなく、かといって紙面で読む漫画とも違う、独特で新しい漫画の表現と感じた次第だ。

  • VR空間のなかでコマやフキダシが飛び出したり、キャラが動いたりセリフをしゃべってくれる

  • 「VR×漫画」の表現を少しでも伝えるために、ホログラムで3DCGキャラクターを映し出している

 開発を手がけたのは、AIやアニメーション、AR、VRといったハイエンドゲーム用の先端技術を研究開発しているスクウェア・エニックスのテクノロジー推進部。ゲーム開発技術と漫画コンテンツを融合させたユニークな体験の試みとして開発した。今回の出展はあくまでも新しい表現の提示と感触を知るためのものとし、製品化を前提としたものではないとしている。今回の体験者の反応を見て、今後の展開やさらなる研究開発に役立てたいという。

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