Facebookに投稿したベトナム戦争の有名な写真が削除された問題で、Facebookがノルウェーの首相に謝罪し、コンピュータによる記事のキュレーションには限界があることを認めた。
Facebookの最高執行責任者(COO)を務めるSheryl Sandberg氏は、ナパーム弾の爆撃を受けて逃げる9歳の裸の少女の写真を削除すべきではなかったと認めた。Facebookはこれまで、ピューリッツァー賞を受賞したこの写真には児童ポルノが含まれているとの見解を示していた。
「私たちは間違いを犯すこともあります」と、Sandberg氏はErna Solberg首相に宛てた書簡の中で述べている。この書簡は、ノルウェーの情報公開法に基づいて米国時間9月12日にReutersが入手したものだ。また、Sandberg氏は「善処する」と約束した上で、Solberg首相に対し、Facebookを「正しい方向に導く」手助けをしてくれたとして感謝の意を示した。
Facebookは、Sandberg氏がこの書簡を送ったことを認めている。
Solberg首相は、自身のFacebookページから問題の写真が削除された人たちの1人で、元の写真が削除された後、裸の少女をわざと黒塗りにした写真を投稿してFacebookの対応を批判していた。
同首相は11日、Facebookが方針を転換したことを賞賛したものの、Facebookに対し、自社の責任を「機械に負わせる」べきではないと述べている。
Solberg首相はFacebookへの投稿で次のように述べている。「今回の論争の核心は、この1枚の写真に留まるわけでも、ネットワークとしてのFacebookに留まるわけでもありません。大規模なメディア企業やプラットフォームには、真実を覆い隠したりゆがめたりしてはならない責任があるという話なのです」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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