ソフトバンクとKDDIは、「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」の発売に合わせ、大容量のデータプラン「ギガモンスター」と「スーパーデジラ」を相次いで発表した。これは、20Gバイトで6000円、30Gバイトで8000円と、これまでの大手キャリアの水準からすると、驚異的に安いプランとなる。
こうしたプランの登場により、スマートフォンの使い方も変わる。Wi-Fiに退避せずに動画や音楽のストリーミングサービスも存分に利用できるし、別途料金が発生する(両社とも2017年4月まで無料)ものの、テザリングでPCやタブレット用のデータ回線としても、より活発に利用できる。
一方、月間のデータ通信量が上限に達して通信制限を受けてしまったスマートフォンのサブ回線や、PCやタブレット用のインターネット回線など、モバイルWi-Fiルータの需要は高く、モバイルブロードバンドサービス「UQ WiMAX」の累計契約数も2016年7月20日に2000万件を突破したと発表している。
この大容量プランについて、モバイルWi-Fiルータを提供する企業はどのように見ているのか。「Pocket WiFi」を提供するソフトバンク傘下のワイモバイルと、UQ WiMAXを展開するKDDI傘下のUQコミュニケーションズの広報に聞いた。
ワイモバイルは、「Pocket Wi-Fiは、主にPCなどを外出先などで快適に利用したい人向けに提供しており、月額料金も異なることから競合しないと考えている」と、そもそもプランの提供が始まってないことも含め、影響は限定的としている。
一方、UQコミュニケーションズでは「当社のWiMAXサービスへの影響がないとは言い切れないが、UQコミュニケーションズとしては今後の状況を注視する」と、少し慎重的な見方をしている。
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