10億近くのAndroid端末に影響する脆弱性「Quadrooter」、パッチで修正

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2016年09月07日 08時29分

 Googleは米国時間9月6日にリリースした最新の「Android」セキュリティパッチで、8月に明らかになった「Quadrooter」と呼ばれる一連の脆弱性のうち、残っていた2件の問題を修正した。

 4件("quad"という名称はこれに由来する)の脆弱性を含むQuadrooterは、少なくとも9億台のAndroid端末に影響を与えることから特に重大な問題となっていた。大きなリスクをはらむこれらの脆弱性は、専門知識を持つ高度な攻撃者が利用すれば対象端末とそのデータに完全にアクセスできるというものだった。

 モバイルOSであるAndroidソフトウェアの開発元でスマートフォンも提供するGoogleは、これまでのセキュリティパッチによって少なくとも2件、あるいは3件の修正をほとんどの端末に提供済みだと述べた。しかし、残りの脆弱性は、同社が月例パッチをリリースした6日まで、1カ月間放置されていた。

 その間に、少なくとも1社の端末メーカーがパッチをリリースした。

 この脆弱性に対するパッチを最初にリリースした端末メーカーは、BlackBerryだった。「Blackphone」を開発するSilent Circleもパッチをリリースしたが、その後取り下げている

 Googleは6日、残っていた2件のバグ修正を同社ブランドの「Nexus」端末を対象に数時間以内に、その他の端末には数日のうちに提供する予定だと述べた。

 Googleの月例セキュリティ情報によると、権限昇格につながる2件のバグ「CVE-2016-2059」(深刻度:High)と「CVE-2016-5340」(深刻度:Critical)が修正されたという。

 Googleは、遠隔コード実行を可能にするAndroidコアコンポーネントの2件の脆弱性を含む、Androidのその他の6件の重大なバグも修正した。

 Nexusユーザーはアップデートを自動で受信するはずだ。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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