Googleは米国時間9月6日にリリースした最新の「Android」セキュリティパッチで、8月に明らかになった「Quadrooter」と呼ばれる一連の脆弱性のうち、残っていた2件の問題を修正した。
4件("quad"という名称はこれに由来する)の脆弱性を含むQuadrooterは、少なくとも9億台のAndroid端末に影響を与えることから特に重大な問題となっていた。大きなリスクをはらむこれらの脆弱性は、専門知識を持つ高度な攻撃者が利用すれば対象端末とそのデータに完全にアクセスできるというものだった。
モバイルOSであるAndroidソフトウェアの開発元でスマートフォンも提供するGoogleは、これまでのセキュリティパッチによって少なくとも2件、あるいは3件の修正をほとんどの端末に提供済みだと述べた。しかし、残りの脆弱性は、同社が月例パッチをリリースした6日まで、1カ月間放置されていた。
その間に、少なくとも1社の端末メーカーがパッチをリリースした。
この脆弱性に対するパッチを最初にリリースした端末メーカーは、BlackBerryだった。「Blackphone」を開発するSilent Circleもパッチをリリースしたが、その後取り下げている。
Googleは6日、残っていた2件のバグ修正を同社ブランドの「Nexus」端末を対象に数時間以内に、その他の端末には数日のうちに提供する予定だと述べた。
Googleの月例セキュリティ情報によると、権限昇格につながる2件のバグ「CVE-2016-2059」(深刻度:High)と「CVE-2016-5340」(深刻度:Critical)が修正されたという。
Googleは、遠隔コード実行を可能にするAndroidコアコンポーネントの2件の脆弱性を含む、Androidのその他の6件の重大なバグも修正した。
Nexusユーザーはアップデートを自動で受信するはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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