自動運転車を手がけるDrive.aiは、ステルスモードから公に出てきた新興企業だ。運転環境で人々やその他のあらゆるものを車に認識させるようプログラムする手法に取り組んでいる。さらにDrive.aiの車はライトや音、動きで人に意思を伝達する機能を備える。
Drive.aiは商用化に向けた初の試みとして、配送用トラックなどの業務用車両を自動運転車にするための改造キットを発表した。キットにはセンサアレイやコンピュータのほか、歩行者や他のドライバーと意思疎通を図るためのLED表示板などが含まれている。
Drive.aiのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)を務めるCarol Reiley氏によると、約20人のスタッフはスタンフォード人工知能研究所(SAIL)に所属し、博士号の取得を後回しにして、自動運転車が今後直面するさまざまな問題を解決しようと取り組んできたという。
ディープラーニングプログラミングを活用することで、車載コンピュータはセンサが感知するものを正確に把握し、状況に応じてどのように反応すればいいかを判断することが可能だ。ただし、都市環境では歩行者の動きが予測できない可能性があり、Reiley氏もそういった状況について、「人々の意思決定は非常にダイナミックだ」と話す。
Reiley氏によると、自動運転車と人々が共存できるようにするため、こうした車は「(それ自体が)何をしようとしているのかを意思表示する必要がある」という。例えば、自動運転モードで走行していることを歩行者や他のドライバーが分かるように、車に外付けの標識などを搭載することも考えられるとReiley氏は述べる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果