世界最大規模のコンピューター見本市CONPUTEXの主催で知られる台湾貿易センター(TAITRA)は8月23日、台湾のICT産業に関する日本向けの説明会を開催した。
日本から近く、人気の観光地でもある台湾。その面積は36.192平方キロメートルで、日本ではいえば九州とほぼ同じ大きさだが、人口は九州の約1.8倍にあたる2340万人。GDPは5236億ドル(日本は4兆1232億ドル/2015年)に上る。最新の経済成長率は日本が0.5%を下回る水準なのに対し、1.47%をキープしている。この成長を支えているのが台湾のICT産業だ。
TAITRAのグロリア・ウォン氏によれば、台湾のICT産業はハードウェアに強く、物流システムも充実。労働力も豊富でマーケットの需要に柔軟に対応できる下地があるという。日本でもエイサー、ASUSなどのコンピューターメーカーが有名だが、ほかにも数多くの企業が海外に進出しており、台湾のICT産業の総輸出額は110億ドル規模という。PCを例にすると、なんと0.35秒に1台というスピードで生産・出荷されているという。
ICT以外にも自転車やヨット、医療機器部品などが伸びていて、自転車はEUと北米で市場シェア70%を獲得。日本でも知られるジャイアントなど、高いブランド認知度を誇る企業もある。
TAITRAでは、台湾の産業と台湾製品のブランドイメージを高めるため、「台湾エクセレンス」と呼ばれるアワードを年1回開催している。
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