仕事を前にして、パッと集中できたら、どれほどはかどることだろう。「集中しすぎて困る」と言う人はほとんどおらず、「集中力がない」と言って困る人がほとんだ。そんな、集中できなくて困っている人に、集中するためのさまざまな方法を提案しているのが本書だ。いずれも難しいことではなく、「そんなことで集中できるの?」と疑問に思うほどだが、集中できなくて困っているのだから、やってみる価値がある。
本書は、集中するための簡単な方法を羅列しているだけではない。なぜ集中できないのか、集中力を妨げる原因にはどんなことがあるのか、そして集中するための方法それぞれについて、なぜその方法が有効なのかまで詳細に書かれている。そのため、自分の集中力を阻害する要因について、「まったくその通り」とうなずける原因を見つけて、自分に合った集中方法を試せる。
見逃しがちだと思われるのが、目の前のことにいかに集中するかということではなく、第4章で扱われている「心を整理する『休む』メソッド」ではなかろうか。睡眠不足、食事に気を遣わない、持病を放置しているなど、これらも集中力を欠く要因になるのだ。個人的には、第4章から読むことをお勧めする。
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