アップルのサマーキャンプを体験--球体ロボット「Sphero」とプログラミングを楽しむ - (page 2)

Katie Collins (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年08月22日 07時00分

 Luca君(11歳)とFrancescaさん(9歳)の兄妹チームは、基本操作を試した後、Spheroを星形に走らせる課題を設定した。実現するには、そのための計算が必要だが、2人は尻込みしない。どこから始めたらいいかがちゃんと分かっているのだ。Luca君は「Safari」を起動すると検索バーに「星形の角度」と入力してから、本格的な計算を始めた。

 2人が夢中になって活発に動いたり集中したりを繰り返すのを見れば、彼らの体験は教育的なだけでなく楽しいものであることは明らかだ。

 その日のプログラムの最後にキャンプリーダー(指導係のAppleの従業員)が「私たちは、なぜまたここにいるのかな?」と参加者の子どもたちに尋ねると、1人の子どもが「遊ぶため!」と叫んだ。他の子どもたちは「学ぶため!」と声をそろえた。もちろん、両方とも正しい。これはサマーキャンプであって、夏期講習ではないのだから。


コーディングプログラムはビルディングブロックを採用しており、子どもたちは創造的かつ論理的である必要がある。
提供:Katie Collins/CNET

 Luca君もFrancescaさんも、こんなことをするのは初めてだったが、2人とも私に「すっごく楽しい」と断言した。彼らの家にはiPadがあり、Francescaさんは次の誕生日にSpheroを買ってほしいとお願いしたという。2人の母親は、このサマーキャンプのことをAppleからのメールで知り、いい考えだと思ったそうだ。彼女はこのサマーキャンプと同時に保護者向けに開催されている、「iMovie」のワークショップに参加している。

 4人のキャンプリーダーはApple Storeでの子ども向けプログラムの豊富な経験を持っている。子どもたちを大いに褒め、しかも褒め方が具体的で的確だ。1人のキャンプリーダーは、ある女の子の作品に目を走らせると「このコードはとても効率的だね」と褒めた。だが、この子はもう心ここにあらずで、「これを『Minecraft』で使えればいいのに」と考えていた。

 私がこの、ミニマリスト的設計のテクノロジの寺院のようなApple Storeの中で彼女に「Microsoftにはまさにそれができるプログラムがあるよ」と教えたら冒とくになるだろう。だが、彼女はこれを自分で探し出すと私は確信している。子どもたちが機知に富んでいることは証明済みなのだから。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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