プログラミングが身につくコツとして教えてもらったのは、(1)「○○をしてたら○○になった」と意識すること(2)タイピングミスがないか確認すること──の2つだ。
うまく動かないとき、9割は小文字を大文字にしている、スペースがいらないのに入っているといった小さなミスなのだという。「プログラミングは書いたとおりにしか動かない。確認しながら進めること」(具志堅氏)。
今回、コードはイチから書くのではなく、コメントとして説明の入ったコードを確認しながらコピー&ペーストで入れて行くものだった。コードの役割や、コピペをするコードがどの位置になるか確認しながら進める点がポイントだ。{}」の閉じ括弧の位置などがズレればバグになる。当たり前のことなのだが、「ちょっとぐらい」は通用しないのがプログラミングの世界と思い知る。
「Command+B」でバグチェックをし、「Build Succeeded」が表示されれば次のステップへ。「Build Failed」が表示されたら見直しだ。
なんとかバグがない状態になったら、「Command+R」でシミュレータで確認する。iPhoneのような縦長のサイズが現れて、Mac上でiOSが動作するのを目の当たりにしたときはちょっとした感動だった。
ウェブサイトにアクセスしたら、うまく戻れなくなった。うまく動かなくなったときは、シミュレータ上で「command+Shift+H」を2回行うと、iOSでホームボタンを2回押したときと同じ状態になると教えてもらう。タッチパッドからアプリを終了して再起動すればOKだ。
まずはなんとかウェブの表示に成功した。続いてTwitterの実装、Facebookの実装と続き、それぞれ投稿できるかどうかを確認する。特に、FacebookはMac上のシミュレーターから投稿しているが、ちゃんとiOSと連携して投稿したときにつく「iOS」の表示が出て驚いた。
周りを見てみると、人によってはTwitterやFacebookのアカウントを持っておらず、投稿の確認ができない人も見かけた。
最後までたどり着いた人も多くいたが、途中でイチからやり直したため時間がなくなり、「家でやる」という声も聞こえてきた。
今回は2時間弱という短時間で、ほんのさわり程度だったが、アプリを作成するという大変さがわかると同時に、ちょっとした感動も得られた貴重な時間だった。正直なところ、「すごく簡単」とは思えなかったが、一応の形ができ、どんなアプリケーションでどんな工程を経て作成できるのか、そんな流れが分かっただけでも楽しめた。
隣で仲良さそうに見えた2人組に参加したきっかけを聞いてみると、「おもしろそうだったから」「アプリが作れたらいいなと思って」とのこと。友達同士で申し込んだわけではなく、他のワークショップで一緒だったことのある仲だと教えてくれた。
ワークショップは無料で参加できるものがほとんどだ。「おもしろいから、こまめにチェックしたほうがいいですよ!」とアドバイスをいただいた。ワークショップを「手軽なお稽古」として楽しんでいる人もいるようだ。
現時点ではプログラミング講座はないが、アップルストア銀座では8月20日にiPhoneアプリケーションの開発を楽しむ小中学生の子どもたちが集まるイベント「キッズプログラマーが描く未来」が開催される。プログラミングスクール「Tech Kids School」に通う小学生プログラマーと卒業生らが、自身が開発したアプリケーションを紹介したり、開発のきっかけなどを語るとのこと。
最近はプログラミングスクールも増えてきているが、いきなりスクールに行くにはハードルが高い人もいるかもしれない。「ちょっと興味がある」という人は、まずは無料の体験や、話を聞いてみるところからスタートするのもいいだろう。
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