Facebookは米国時間8月10日、コンテンツ作成者が動画のオーディエンスのエンゲージメントを強化して追跡できるよう支援する一連の新ツールをリリースした。同社の最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は、「動画がFacebookのすべてのサービスの中心にある世界」を創造するというビジョンを掲げているが、今回のツールはFacebookを利用しているパブリッシャーがこのビジョンに一段と近づく助けになるはずだ。
新しいツールとして、オーディエンスの属性や視聴者のエンゲージメントといった動画の指標を追跡するものや、パブリッシャーが、特に360度動画のエンゲージメントを向上させて追跡できるよう支援するものがある。
動画の指標分析ツールは具体的に、パブリッシャーが動画の視聴時間を視聴者の年齢、性別、特に視聴者の多い地域ごとに分けて確認できるようにする。これはパブリッシャーがコンテンツをオーディエンスに合わせて効果的に作成する役に立つはずで、Facebookで製品マネージャーを務めるAnaid Gomez-Ortigoza氏は、「人々は個人的に関係のある動画を発見すると、それらの動画をより長時間にわたって視聴する傾向がある」と説明している。
新しい指標分析ツールはパブリッシャーに対し、オーディエンスのエンゲージメントが動画のどの瞬間にどれだけ集中していたかを示す。つまり、このツールでは、人々がいつコメントしたり、反応したり、動画をシェアしたりせずにいられなくなるかが分かるということだ。Facebookにおける動画の視聴時間の48%がシェアによるものであることを考えると、これは有益な情報だ。
一方、360度動画用の新しいツール「Guide」を利用すると、パブリッシャーは動画の中に「興味深い箇所」を設定できる。Guideが有効にされた動画を視聴するユーザーは、再生中に360度動画の中を導かれ、興味深い箇所に行き着くというわけだ。もう1つのツール「Heatmap」では、ビジュアルマップを使用し、360度動画で特に注目を集めた部分を示す。このツールは、5月1日以降に投稿され、ユニークビューアが5万人を超えるすべての360度動画で利用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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