Facebookがクリックベイトへの対策を強化した。
クリックベイトとは、情報の乏しいサイトにユーザーを誘導するために、中身とはかけ離れた大げさな見出しを付けたリンクのことである。近年、こうした見出しはそれだとわかる形式に定型化されており、内容の伴わない記事に扇動的な見出しが付けられている。
Facebookはこの問題を対象にアルゴリズムを訓練することで、このような見出しを排除している。これまでにも、ユーザーがリンクをクリックしてからFacebookに戻るまでの時間を観測して、クリックベイトの見出しを掲載しているユーザーを特定してきた。その時間があまりに短い場合は、クリックベイトである可能性が高いというわけだ。
Facebookは今回、この取り組みをさらに強化した。数万件もの見出しをクリックベイトとして分類し、それらに類似する新しい例を識別するようコンピュータに学習させたという。
クリックベイトの見出しには類似の傾向があるとFacebookは述べている。情報を提供していない場合や、実際の内容を誇張していることが多い。
Facebookの広報担当者は、どの発行元がこれまでに最悪の違反者として特定されたかを明らかにすることは控えた。
FacebookのデータサイエンティストであるAlex Peysakhovich氏と研究員のKristin Hendrix氏は声明で、「ほとんどのページは、今回の変更を受けて、ニュースフィードでの配信内容に大きな変化が見られることはないと考えている」と述べた。「クリックベイト形式の見出しに依存するウェブサイトやページは、配信が減少するはずだ」(両氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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