ソニーは、文字のニュース原稿を音声とCGに変換し、自動で読み上げるデジタルアナウンサー「ニュースマネージャー」の実証実験を、渋谷の公園通り入口スクランブル交差点にある大型街頭ビジョン「ソニービジョン渋谷」で実施している。期間は8月22日まで(8月17日はソニービジョン渋谷が停電のため除く)。
ニュースマネージャーは、文字情報として入力されたニュース原稿を音声合成によって自然な発話に変換。さらにCGで生成されたニュースキャスターの表情と連動させて読み上げる、ニュースの提供に特化したアプリケーションとして開発されたもの。
今回の実証実験では、共同通信デジタルが提供するニュース原稿をソニーのボイステクノロジー(音声対話技術)を応用して自然な音声発話に変換。これをCGアニメーションキャラクターのニュースキャスターが読み上げる形となっている。なおCGキャラクターはアニメ制作で知られるA-1 Picturesが監修している。
放映は1日9回。時間は朝のニュースは9時、9時35分、10時、昼のニュースは12時、12時35分、13時、夕方のニュースは17時、17時35分、18時に各2分程度となっている。
このニュースマネージャーに応用されているソニーのボイステクノロジーは、ソニーモバイルコミュニケーションズの「SmartBand Talk」や「Smart Bluetooth スピーカー」など、音声対話機能を持つ製品にも採用されているソニーの自社開発技術としている。
ソニーでは、このニュースマネージャーを将来的にデジタルサイネージや放送事業者向けのB2Bソリューションに加え、製品向けアプリなどの形で実用化することを目指し開発を進めているという。実証実験は実社会での有用性や、自動読み上げによるニュースの伝わり方などを検証する目的で実施されるもの。今後は実証実験の成果も活用することにより「これまで以上に深い人とのコミュニケーションを通じて、さまざまな情報を提供できるエージェントアプリケーションの開発を進めていく」としている。
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