「ルンバ」で知られる掃除ロボットを開発するiRobot。新製品の発表にあたってiRobotの創設者で現CEOのコリン・アングル氏が来日し、5年先の未来として「ロボットとスマートホームのビジョン」を語った。
iRobotの日本総代理店であるセールス・オンデマンドは8月4日、床拭きロボット「ブラーバ ジェット 240」とロボット掃除機「ルンバ 960」「ルンバ 680」を8月26日から順次発売すると発表している。
アングル氏は、iRobotの今後の方向性について、「コンシューマ向けビジネス、ホーム向けに注力することにした」と語った。Robotは2月、軍事部門の売却を発表している。
iRobotが目指す5年先の未来は、ロボットが家電など家にある必要なデバイスと連携し、家そのものがロボットになっていくことだという。
たとえば、朝になればベッドルームを最適な温度に調整する。時間になれば照明がつき、ブラインドが上がり、音楽がかかる。子どもを起こすのは執事ロボットだ。部屋を移動してバスルームに入れば自動的に部屋の電気がつき、ラジオがかかる。
さらに朝食のためにリビングルームに移動すれば、リビングルームが適温に変わり、ベッドルームのエアコンは自動でオフになる。
住人が家を出れば、ロボットが番人となり、セキュリティロボットが巡回する。飼い犬が窓に向かって吠えていたら、その様子をロボットが撮影して家主に送る。家主は画像を確認して「犬を連れた人が散歩していたからだ」と理由を判別できる。子どもがロボットに「いなくなっちゃったの」とこぼしていたぬいぐるみは、掃除やセキュリティ巡回をする間にロボットが発見し、知らせてくれる──。
そういった将来を作るのに必要な技術はもうすでに存在しており、「新しい革命は必要ない」(アングル氏)と語った。
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