カシオ計算機は8月4日、アウトドアアクティビティを楽しみながら感動体験を記録するデジタルカメラ「エクシリム Outdoor Recorder(アウトドア レコーダー)」の新製品として、ワンシャッターで180度の全天周映像を記録できる「EX-FR200」を9月中旬より発売すると発表した。市場想定価格は、6万5000円前後(税込)。
スマートフォンの影響により、縮小傾向が続くデジタルカメラ市場だが、カシオ計算機 執行役員の中山仁氏は「逆に、映像や画像を楽しむのが身近になってきていると思っている。スマホにできない新しい撮り方を提案すれば、違う市場を開拓できるのではないかと信じている」と意気込む。
カシオは、2014年8月にセパレートスタイルデジタルカメラとして「EX FR-10」を発表。FRシリーズは“究極のハンズフリー”を目指して開発したものだ。「従来の構えて撮る。シャッターを押すという行為から開放したい。アウトドアにフォーカスしているが、究極はすべてを撮っておくこと。日常で体験したものが撮れていることを目指している」とし、EX-FR200によって、「一歩近づいた」と語った。
エクシリム Outdoor Recorderは、カメラ部と液晶画面付きのコントローラ部を分離できるスタイルとタフネス設計により、撮影していることを意識することなく、アウトドアアクティビティを楽しみながらさまざまな体験を記録できるのが特徴だ。
今回のEX-FR200は、エクシリム Outdoor Recorderの最新モデルとして、一度のシャッターで周りの空間180度をまるごと撮影する機能を備える。これにより、画角を気にせず、自分や一緒にいる人だけでなく、景色などもまとめて撮影可能だ。
自分の周囲180度をカバーした全天周撮影のほか、周囲(水平)360度のパノラマ撮影、対角208度の超広角撮影の撮影モードを備えており、撮りたいシーンに応じて切り替えて撮影できる。
撮像素子は、1/2.3型CMOS(裏面照射型)。有効画素数は、1195万画素。レンズは、F値F2.8の円周魚眼レンズ。焦点距離は、f=1.35mm(35mmフィルム換算13.4mm)。コントローラーとなるモニターは、静電容量式タッチパネル式の3.0型TFTカラー液晶(92万1600ドット)。
バッテリ性能は、静止画撮影枚数(CIPA規格準拠)で約260枚、カメラ単体動作時で約265枚。動画実撮影時間(全天周)は約1時間、動画連続撮影時間(全天周)は約1時間35分、動画連続撮影時間(ハイスピード動画 HS240)は約1時間15分、連続再生時間は約3時間55分。
カメラ部のサイズ(ヒンジ含まず)は、直径60.9mm×奥行き40.7mm。コントローラ部のサイズは、幅59.2mm×高さ86.7mm×奥行き19.4mm。合体時のサイズ(ヒンジ含む)は、幅60.9mm×高さ154.8mm×奥行き46.2mm。
カメラ部の重量は、約100g(ヒンジ含まず、記録メディア含む)。コントローラ部の重量は、約103g。合体時の重量は、約238g(ヒンジ、記録メディア含む)。
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