Time Warnerが米国時間8月3日、Hulu株式の10%を取得すると発表した。これに伴い、Huluは、2017年に配信開始予定のライブTVサービスに対する多額の資金と有力チャンネルを確保した。
米国の大手放送ネットワーク3社(Walt Disney、21st Century Fox、Comcast)が保有するストリーミングサービスHuluは、ライブTVをインターネット上で配信する有料オプションを2017年に提供開始する計画だ。Time Warner傘下のTurnerのネットワークが3日、その最初の契約先となった。Hulu上でライブ配信されるTurnerのチャンネルには、TNT、Turner Broadcasting System、CNN、Cartoon Network、Adult Swim、TruTV、Boomerang、Turner Classic Moviesが含まれる。
Time Warnerの主力ネットワークであるHBOはこの契約に含まれず、同社の番組はいずれも、TV番組の再放送やオリジナルコンテンツをオンデマンド配信する、Netflixに似たHuluのサービスには提供されない。
今回の合意はHuluにとって、ビデオをオンラインで視聴する消費者を対象に、有料テレビに代わる選択肢を提供しようという大きな目標に向けた、初めての具体的な一歩である。Turnerを含むライブサービスによって、HuluはNetflixの競合サービスを上回る存在感を確保できる。
Time Warnerによる出資は、「消費者と広告主の両者に訴求するように、テレビの再定義を続けるHuluにとっての大きな一歩」だと、Huluの最高経営責任者(CEO)を務めるMike Hopkins氏は声明で述べた。
本件に関する金銭的な条件は開示されていない。Recodeは匿名の情報筋の話として、Time WarnerがHuluを約58億ドルと評価し、同社の株式10%を約5億8000万ドルで取得することに合意したと報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス