Appleは、「iPhone」のデザインを3年に1度しか更新しなくてもやっていけるのだろうか。先ごろ実施された調査で、新型iPhoneのデザインが既存端末と同じなら、多くのiPhoneユーザーはアップグレードをためらう可能性が高いことが明らかになった。
Quartzが実施したその調査では、「iPhone 7」のデザインが刷新されなかった場合、4分の3以上の回答者がアップグレードする可能性は「かなり低い」または「極めて低い」と答えた。
逆に言うと、iPhone 7のデザインが刷新されなくても、iPhone 7を購入する可能性が「非常に高い」または「極めて高い」と答えた回答者はわずか9.3%だった。
このニュースはAppleにとって、少し懸念すべきことかもしれない。
現在、iPhoneの販売に貢献しているのは、「Android」からの「乗り換えユーザー」と低価格の「iPhone SE」を購入する人々だ。iPhone 7には、次のような狙いがある。「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」を購入したユーザー(その数は膨大だ)は契約期間の満了が近づいており、新しい端末を探し始めるだろう。そのため、iPhone 7が発売されれば、再び販売が拡大するはずだ。
しかし、既存端末とほとんど同じデザインのiPhoneを購入するのを、ユーザーがためらう可能性はないのだろうか。
今回の調査結果は、その可能性があることを示唆している。AppleがiPhoneの刷新を2年ごとではなく、3年ごとに行うようになったら、自分のアップグレードサイクルを変えるかという質問に対し、大半の回答者(70%)は、変える可能性が極めて高い、非常に高い、またはその可能性が少しあると答えた。
今回の調査はそれほど大規模なものではなかったが(回答者数は500人強)、それでも明確な結果が出たことを考えると、重要性は極めて高い。
テクノロジに詳しい人から見ると、これほど多くのユーザーが端末の中身よりもデザインに基づいて購入を決定していることは、奇妙に思えるかもしれない。しかし、平均的なユーザーにとって、追加されたさまざまなアップグレードの意味をすべて理解するのは難しい場合もある。さらに、人々は内部のさまざまな変更点を他人に説明しなければならないことより、自分の新しい端末が新しく見えることを好むものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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