Appleにとって最も重要な市場の1つである中国について、第3四半期決算から懸念すべき傾向が見て取れる。
大中華圏(中国本土、台湾、香港)の売上高は前年同期の132億3000万ドルから33%減少し、88億ドルとなった。また、全市場の中で最大の下げ幅となった。Appleにとって、中国は米国に次いで2番目に大きな市場となっていたが、欧州に2位の座を譲り3位に転落した。
売り上げ低下の原因として考えられるのは競争の激化だ。Huawei(ファーウェイ)やOPPO、Xiaomi(シャオミ)など、中国のスマートフォンメーカーは従来、価格に敏感な中国のユーザー向けのローエンドからミッドレンジの端末に注力してきたが、ここへ来てハイエンド市場への移行し始めている。Xiaomiの「Mi 5」やHuaweiの「P9」は、Appleやサムスンの主力製品に対抗する製品だ。中国の多くのスマートフォンメーカーは、Appleがまだ利用していない機能を備えたスマートフォンを発売することで、Appleの一歩先を行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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