Huawei(ファーウェイ)とVodafoneは、5Gでの利用が期待されるE-bandを使った屋外でのフィールドテストを完了し、最大通信速度20Gbpsを達成したと発表した。このテストは、英国ニューベリーにあるVodafone Emerald Houseで実施された。
Huaweiによると、強力な反射があるパス環境でシングルユーザーMIMO(SU-MIMO)技術により、最大通信速度20Gbpsを達成した。また、マルチユーザーMIMO(MU-MIMO)技術により距離の離れたユーザー端末で最大10Gbpsを達成した。
今回はE-bandを使った世界初の5G屋外フィールドテストであり、高いスペクトル効率により単一のユーザー端末で最大通信速度が20Gbpsに達したとHuaweiは述べた。同社の見解によると、E-bandはミリ波(mmWave)に属し、低周波数帯で超高速モバイルブロードバンドの提供を補完することが期待されており、特に新たなアプリケーションが可能になるとともに、5Gモバイルサービストラフィックのセルフバックホールとして活用することが可能になるという。通信事業者は、モバイルブロードバンド通信によるトラフィックの急増や5Gネットワークに関する対応といった課題に取り組む必要に迫られている。
Huaweiの最高経営責任者(CEO)であるEric Xu氏は、「5Gではすべての周波数帯を活用して、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、スマート自動車など新たな未知のサービスをサポートしていく」と述べた。
「実際の電波伝搬環境での5G mmWave(ミリ波)を用いた接続性および異なる無線リンクの共存を検証した今回の共同試験は有望なものだ。私はVodafoneとの協力を高く評価しており、Vodafoneや他の業界パートナーと協力することで、5Gをさらに前進させるものと考えている」(Xu氏)
Huaweiはさらに、このテストが、5Gでのモバイルブロードバンドに向けた6GHz以上の周波数帯に関する研究にも貢献するだろうと付け加えた。
今回の発表は、HuaweiとVodafoneの10年間の戦略的提携に基づくものだ。これによってこれまで、さまざまなネットワーク技術に取り組んできた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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