セガゲームスは7月16日、秋葉原UDXの4階にあるUDXギャラリーにて「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project スペシャル体験会」を開催。そのなかで、PlayStation VR(PS VR)専用ソフト「初音ミク VRフューチャーライブ」を初出展した。その試遊レポートをお届けするとともに、本作を含めた出展タイトルの開発陣に話を聞いた。
このスペシャル体験会は、「初音ミク×セガ」の新作ゲームを試遊できるというもの。7月3日に大阪会場からスタートしたこの体験会は、今回の東京会場を経て、7月23日に福岡会場と札幌会場での開催が予定されている。この東京会場では、6月23日から配信しているPS4向けダウンロードソフト「初音ミク Project DIVA Future Tone」、8月25日発売予定のPS4用ソフト「初音ミク -Project DIVA- X HD」、そして初音ミク VRフューチャーライブを試遊出展した。
初音ミク VRフューチャーライブは、VR空間で繰り広げられる初音ミクのライブコンサートが体感できるというもの。プレーヤーはライブ会場を盛り上げる観客のひとりとなって、キャラクターのステージパフォーマンスやインタラクティブなリアクション、現実にはありえない数々の演出を楽しむことができる。
スペシャル体験会における初音ミク VRフューチャーライブの出展は東京会場のみとあってか、開場前から長蛇の列ができるほど注目を集めていた。
本作ではPS4用のワイヤレスコントローラである「DUALSHOCK 4」で操作。ボタン操作で客席からの視点を切り替えることができ、遠く後方から眺めたり、ステージ上から至近距離で初音ミクのパフォーマンスを鑑賞することもできる。ほかにも、いわゆる2階席のような高い位置からステージを見下ろすような視点にも切り替えることができる。
ステージ中は、両手で握ったコントローラをサイリウムに見立て、前後左右に振る形となっている。思い思いに振って盛り上がることができるほか、リズムゲーム的な要素として、サイリウムを振るタイミングがサークル状で表示されるので、楽曲のリズムや周囲にあわせて振って楽しむこともできる。なお、体験会ではDUALSHOCK 4のみだったが、モーションコントローラの「PlayStation Move」にも対応しているとのこと。
体験会では楽曲「Weekender Girl」にのせて歌い踊る初音ミクのステージを体験。さまざまなステージ演出がほどこされており、客席の上に浮かび上がるステージも用意されており、固定されたステージでは味わえない視点で見ることができる。またサイリウムの色が変わるほか、ネギやステッキなど別のものに変化することがあるという。さらにステージが盛り上がっていくと、初音ミクのモジュール(衣装)も変わるといった演出もあるとしている。終盤ではProject DIVAシリーズで見るような星型のマークが飛び交い、タイミングをあわせてボタンを押すといった、ただ鑑賞するだけではない遊びの要素も盛り込まれていた。
ステージを囲むようにサイリウムが振られるなかで見てみると、ライブ会場さながらの臨場感があり、近距離の視点で見ていると独り占めしたような感覚さえ覚えるほど。また遠くからの視点でもホログラムによる演出で初音ミクの姿を眺めることができるほか、高い位置の視点では足場が見えるだけで周囲には誰もいないため、関係者席で見ているような気分を味わえた。とかく仮想空間に入り込んだライブでは、またひと味違う存在感があると思った次第だ。
セガゲームスでは以前、PS VR向けには技術デモとして「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project: VR Tech DEMO」を制作。筆者も体験したことがあり、そのときも臨場感があるライブ体験を味わえたと思ったのだが、本作はそれとは別物に近いぐらいの出来栄え。至近距離で見たときの初音ミクの存在感やライブ空間の臨場感などクオリティが上がっていると、直感できるほどの仕上がりになっていた。
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