会場には開発スタッフも来場。初音ミク VRフューチャーライブならびに、初音ミク -Project DIVA- X HDのプロデューサーを務める林誠司氏が2つのタイトルについて語った。ちなみに初音ミク -Project DIVA- X HDは、PS VRに対応しているタイトルでもある。
初音ミク VRフューチャーライブの見どころについては「体験してみないと分からない、体験してみると分かる、という一点に尽きる。初音ミクのライブ空間に入り込んで、いろんな角度からライブを堪能できる。言葉で説明するとこうなるが、ミクが踊って近づいたときに香りが感じられると勘違いするほど、五感に訴えかけてくるようなユニークな体験ができる」と説明する。
VRコンテンツ制作の感想としては「一番大きく感じたことは常識との戦い。視点を動かした時にどういったものが見えるのかは、やってみないと分からない部分。やってみて分かったことがたくさんあった」と振り返りつつ、さまざまな新しい技術を活用できるとあって、現場の開発スタッフが議論を重ね作り込んでいったと語った。
またTech DEMOについては、あくまでPS VRの技術検証として制作したものであり、演出のアイデアも埋め込んでいったと振り返る。そこで見えた課題やノウハウを活用しつつ、初音ミク VRフューチャーライブは描画レベルから作り直しを行い、演出も新たに取り入れたものも多いという。
初音ミク -Project DIVA- X HDのPS VR対応要素については、ライブエディットモードで自分で作ったステージをVR体験ができるものとし、プロデューサー的な視点でどのようなステージを作りたいのかを決め、その内容を体験できるものという。「実際にプレイすると、ライブ鑑賞というより、ゲネプロに立ち会っているかのような感覚」と語る。初音ミク VRフューチャーライブは、ライブにオーディエンスの立場で参加する点が違いとしてあるという。
初音ミク VRフューチャーライブについては、今後初音ミク関連イベントなどで体験会を実施していく予定とし「今までになかった異次元の体験を味わってほしい」と語った。また初音ミク -Project DIVA- X HDについても、基本的には3月に発売したPS Vita版と大きな違いはないものの、Project DIVAシリーズでは初のPS4タイトルとあって「高画質化と描画の美しさというところがポイント。本気のDIVAと呼ぶぐらい、本気で作ったもの」と自信を見せ、7月15日に配信となった体験版に触れて欲しいとアピールした。
また初音ミク Project DIVA Future Toneについても、初音ミク Project DIVAシリーズ統括プロデューサーの大崎誠氏と、初音ミク Project DIVA Future Toneプロデューサー兼ディレクターの豊田勝氏から説明があった。
本作は、アーケード用リズムアクションゲーム「初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone」を、PS4向けにベストアレンジ(最適化)したタイトル。基本要素がプレイできる無料本体アプリ「Prelude」と、有料追加コンテンツ「Future Sound」、「Colorful Tone」で構成。2つの追加コンテンツをあわせると収録楽曲は220曲以上、モジュールは340種類以上の大ボリュームとなっている。
大崎氏は本作のコンセプトとして「永久保存版」と「圧倒的物量」を挙げた。初音ミク楽曲の歴史が詰め込まれたタイトルであるとともに、「アーケードゲームという製品の性質上、いつかゲームセンターで遊べなくなるものであり、形として残るものを作りたかった」と語った。また豊田氏からは、ボタン設定のカスタマイズなど遊びやすさを重視して開発したことや、複数の楽曲を1本のライフゲージで連続クリアをめざす上級者向けの「サバイバルコース」など、シリーズでは初めてとなる要素なども取り入れたと説明した。
すでに配信から3週間ほど経過し、大崎氏は「設定していた目標を達成できるぐらいに支持をいただいたと感じている」と手応えを語り、シェア機能で投稿されたスクリーンショットなども開発でチェックして楽しんでいるという。
今後については、まだ本作で未収録のアーケード版楽曲やモジュールなどを追加パックとして販売予定としているほか、PVを連続して再生するモードなど、機能追加も予定している。大崎氏は「2007年からの初音ミクのムーブメントが体感できるものとなっているので、遊んでみてほしい」とアピールした。
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