セガゲームスは3月24日、リズムゲーム「初音ミク -Project DIVA- X」PS Vita版を発売した。価格は税別でパッケージ版とダウンロード版ともに6990円。
本作は、初音ミク主演のリズムアクションゲームとして展開している「Project DIVA」シリーズの最新作。今回は新たに、さまざまなイベントやストーリーを楽しみながらクエスト(リズムゲーム)にチャレンジする「ライブクエストモード」を搭載。クエスト中に入手できるモジュール(コスチューム)やアクセサリに与えられたエレメント(属性)を組み合わせることにより、戦略的な遊び方ができるようになっている。
シリーズ初のメドレー楽曲を含む30曲と、約300着のモジュールやアクセサリを収録。さまざまな新要素が加わり、リズムゲームの楽しみ方の幅が広がったタイトルとしている。
発売に合わせ、PS Storeにて本作の体験版を配信。チュートリアル(「Ievan Polkka」)と、リズムゲームとして「愛の詩」、「Strangers」、「LOL-lots of laugh-」の3曲がプレイ可能。また、新システム「ラッシュノーツ」なども体験できるという。このほかダウンロードコンテンツとなる「エクストラデータ」の配信も開始した。なお、本作ではPS4版も2016年秋に発売を予定している。
発売日の恒例イベントとなっている発売記念抽選会も、クラブセガ秋葉原新館(東京)と日本橋総合案内所(大阪)の2会場にて、20時まで開催。対象店舗で本作を購入したレシートや領収書などを抽選会場で持参することで、さまざまなグッズが抽選で当たる。
クラブセガ秋葉原新館には、セガゲームスの林誠司プロデューサーと大坪鉄弥ディレクターが来場。本作について聞いた。
林氏:都心は雨が降って肌寒くなりましたけど、初音ミクといえば何かあるといつも雨が降ります。僕らにとって吉兆で、むしろ雨を降らせてくれたのではないかと。幸先がいいと思っています。本作はPS4版とPS Vita版のふたつで展開しますが、ベースとなるPS Vita版を無事に発売できることにホッとしています。もちろん、PS4版の開発も進めています。
大坪氏:2年ぶりの新作で開発も長かったように思いますが、気がついたら発売日を迎えていたというのが率直な心境です。雨という天気にも恵まれました。
林氏:本作では「ライブ&プロデュース」をコンセプトとしていますので、それが味わえる新しい要素のライブクエストモードになりますね。リズムゲームを通じて楽しい体験をしていただきたいと思いまして、遊びこむための工夫を入れています。
大坪氏:新しい要素や試みも入れていますが、原点にある“歌うようにプレイするリズムゲーム”はきちんと抑えていますので、安心して楽しんでいただけるように制作しました。
林氏:1曲とはいわず、30曲あります(笑)。メドレー曲は新しい試みとして導入していまして、そのメドレーにあわせた新しい音源で収録しています。定番曲や、ユーザーの方が求める楽曲を数多く入れたいという希望がありました。メドレーという形式で希望をかなえつつ、ライブ&プロデュースのコンセプトにそったライブ感があるステージが表現できたと思います。
個人的な好みにもなりますが、クールメドレーというのがあります。このアレンジや声の調整を担当したクリエーターは、すごく若い方なんです。フレッシュな才能に触れられることも魅力ですし、聴き所だと思います。
大坪氏:私は「卑怯戦隊うろたんだー」ですね。初期のころからネタ的なところも含めて人気の高い楽曲ですので、思い入れはあります。
林氏:どうすれば、うろたんだーのファンはもとより、特撮のファンの方も楽しんでくれるかを考えてステージやモジュールを作り込みましたので。
林氏:今回のモジュールやアクセサリは見た目だけではなく、リズムゲームに関わる機能を持たせています。もちろん見た目で選んでもいいですし、リズムゲームを有利にするための機能を重視して選んでもいいと思います。特定の組み合わせで“役”がつくものもあります。その意味では、見た目や機能、役を探すといったいろんな楽しみ方ができると思います。
フリープレイですと、組み合わせをランダムで決めることができますので、そこで思わぬ組み合わせを発見するのが個人的な楽しみ方です。種類も多いので絞れないですが、しいていうならネコ耳でしょうか。
大坪氏:以前、メガネをいっぱい作ったら「メガネばっかりこだわってる」と言われたことを思い出します(笑)。今回は属性がありまして、その属性をイメージしたものも作っています。ちゃんとしたものからネタっぽいものまでたくさん作りましたので、そこを見てほしいですね。
林氏:新しい要素や試みをたくさん盛り込みましたので「未知数」という意味あいがあります。さらにこれまでのシリーズによる蓄積や資産、ノウハウを引き継いて新しいステージに望むという意味あいもありまして、今回のXのロゴも少し傾けると、これまでの「f」っぽく見えるようにしています。
林氏:現状は鋭意開発中というところですね。基本的にはPS Vita版のゲーム性を引き継ぎつつ、高解像度、高画質になってます。
大坪氏:絵作りの部分ではPS4向けにハイエンド化して、大画面で楽しめる形になります。
林氏:パッと見ただけでも相当インパクトがあると感じましたので、その点は期待していただければと思います。
大坪氏:PS4のスペックに踏み込んだものになっているので、さらによくなったミクさんをお届けできると思います。
大坪氏:2年ぶりの新作なのでぜひ遊んでいただきたいですし、今日の都心は寒いので、暖まりながら楽しんでいただけたらと。
林氏:これまで以上に、リズムゲームを通して得られる体験、楽しい思い、達成感を味わえるゲームにしました。体験版も配信されましたし、いろいろ仕込んだ試みは動画では伝わらないので、ぜひ実際に遊んで感じていただけたらと思います。
(C) SEGA / (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
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