米ダラス警察、銃撃犯の殺害にロボットを初めて使用

Eric Mack (Special to CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2016年07月11日 11時06分
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 米国の警察が、ロボットを使用して容疑者を殺害した。このようなケースはこれが初めてだと見られる。

 これは、米国時間7月7日夜に起きた狙撃事件を受けた措置だ。この事件は、先ごろルイジアナ州とミネソタ州で黒人男性が警官に射殺された事件に抗議するデモの最中に起こったもので、ダラス警察の警官5人が射殺され、7人が負傷した。

 ダラス警察のDavid Brown署長は、8日午前の記者会見で報道陣に対し、警察は容疑者をダラスのダウンタウンにあるコミュニティーカレッジの2階に追い詰めたと説明した。なおThe New York Timesは、容疑者を陸軍の退役軍人Micah Johnson(25歳)と特定している。

 Brown署長によると、容疑者との数時間に及ぶ交渉が決裂し、銃撃戦が始まったという。「われわれは爆弾ロボットを使用し、ロボットの拡張部分に装置を取り付け、容疑者がいる場所でそれを爆発させる以外に選択肢はなかった。他の選択肢では、警官を大きな危険にさらすことになっていただろう。爆弾が爆発した結果、容疑者は死亡した」(Brown署長)

 概して平和的な抗議デモの中で起こったダラスの狙撃事件により、そうでなくても人種問題や警察による殺傷力の高い武器の使用といった問題との戦いで緊張が高まっている米国は、さらに緊張の度を高めた。警察による黒人の扱いをめぐる怒りは、広く共有された2本の動画によって、今回またも極限に達していた。そのうちの1本には、ミネソタ州で車を運転していたPhilando Castileさんが警官に射殺された後の様子が映っており、もう1本には、ルイジアナ州バトンルージュで露天商をしていたAlton Sterlingさんが射殺される様子が映っている。

 記者会見の後まもなく、編集者でありシンクタンクNew Americaのストラテジストでもある、テクノロジや防衛問題の専門家Peter Singer氏は、ロボットを警察業務でこのように使用したのはダラス警察が初めてだとツイートした。イラクで反政府軍や有志連合軍も同じような用途でロボットを使用したか、または使用を試みたことがある。

 Singer氏は、イラクでもダラスでも、殺害に使われたロボットは本来そのような目的のために設計されたものではなく、「応急装備」として兵器に使用されたと指摘している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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