本田技研工業(ホンダ)が航空機「HondaJet」を開発して空へ飛び出したように、トヨタ自動車も航空産業への本格参入を目指しているのだろうか。トヨタの米国子会社Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America(TEMA)が飛行機としても使える自動車に関する技術を考案し、米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2016年6月23日に「SHAPE MORPHING FUSELAGE FOR AN AEROCAR」(公開特許番号「US 2016/0176256 A1」)として公開されたのだ。出願日は2014年12月19日。
この特許は、自動車と飛行機を兼ねる乗り物について、ボディ形状を変形させる技術を説明したもの。自動車として使う地上モードで乗員の快適性などを確保しつつ、飛行機として使う飛行モードで空力特性を高めるため、それぞれに適した機体へと形状を変えるとしている。
具体的には、ボディの一部を伸張性のある部材で作り、アクチュエータで広げたり縮めたりできる構造にする。これにより、地上モード時は内部に大きな空間を確保しつつ、飛行モード時は飛行に適した形状の機体へ変えられる。
このように変形可能な構造を採用すると、地上モードでは翼をボディに格納しておくことも可能だ。
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