Tesla「Model S」の「Autopilot」機能使用中の死亡事故が初めて報告された件で、米国家道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始する。Teslaは米国時間6月30日、この衝突事故について、トレーラーが幹線道路をModel Sの前方で横切ったときに発生したことを認めた。悲惨なことに、ドライバーもAutopilotシステムもそのトレーラーを認識せず、ブレーキをかけなかった。
Autopilotは、Model Sセダンと「Model X」SUVに搭載されている一連の機能群の名称だ。Autopilotをそれらの機能を連携させ、交通状況や制限速度に応じて、自動車の走行速度を自動的に調整する。さらに、一定の限られた状況では、自動車を操縦して角を曲がることもある。
筆者がModel Xのレビュー時に確認したように、この機能はほとんどの場合、極めて効果的に動作する。しかし、決して完璧ではない。実際に、Teslaもドライバーに対して、このオプション機能を有効にするときは、「自分の自動車に対する制御と責任を維持する必要がある」と伝えている。
Teslaによると、Models SおよびXのオーナーらはこれまでAutopilotを使って1億3000万マイル(約2億921万km)を走行しており、米国の道路では、平均で走行距離9400万マイル(約1億5130万km)に1件の死亡事故が発生するという。世界全体で見ると、その数字は6000万マイル(約9656万km)に1件に悪化する。それでも、今回の衝突事故が詳細に調査されることは間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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