UPDATE 運転座席で穏やかに眠りについても安全に職場まで運んでくれる自動車をTeslaが提供できるようになるのはまだ何年も先だが、同社の「Model S」と「Model X」はどちらも米国時間10月14日、その方向に向かって大きく前進した。Teslaは、同社製自動車に搭載されるソフトウェアのバージョン7.0をリリースしたが、これには、新機能として「Autopilot」が搭載されている。
同ソフトウェアアップデートは、その後5日間のうちに徐々にリリースされ、2014年10月以降に製造されたModel X SUVとModel Sセダンすべてに自動的に適用される。ソフトウェアアップデートは、自動車業界の大部分では珍しいが、Tesla車のオーナーにとっては一般的になりつつある。今回のアップデートは、これまでの中でも格段に大規模なアップデートで、複数のAutopilot機能を備える。
最大の機能である「Autosteer」は、基本的には高度な車線逸脱防止システムである。同機能を搭載した車は、自動的に車線内にとどまり、他の車を避けるために必要に応じて減速し、カーブに合わせてハンドルを操作する。車線変更も可能だ。ただし、運転者が方向指示器を出し、前方に障害物がないことを車が確認した場合に限る。
Autosteerは、交通量の多い都市部の道路で見事に他の車を避けて動作し、前方に無理やり割り込もうとしたホンダのためにスペースを空けることさえした。しかし、譲れの標識などは検知せず、信号も確認しない。車の流れがより予測しやすい高速道路(筆者としては、高速道路での走行試験も近いうちに実施したいと考えている)では、きっともう少しリラックスできるにちがいない。
カリフォルニア州パロアルトを拠点とする自動車メーカーであるTeslaは、運転者に対し、ハンドルから手を放してはならないと述べている。たとえば、「BMW 7 Series」の運転支援システムは、ハンドルから手を離すことを15秒しか許しておらず、それ以上の場合は不快な警告音を発する。しかし、米CNETの限られた走行試験では、車はこの点において実際にはかなり寛容だった。Teslaのシステムは、運転者がどれだけハンドルから手を放しても気にしないようである。最終的には警告音を発するが、それをオフにするオプションも用意されている。
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