Microsoftは、「Windows 10」へのアップデートを促すダイアログボックスを変更する計画だ。この変更により、「Windows 7」と「Windows 8.x」のユーザーは、より簡明にアップデートの期日を設定したり拒否したりできるようになるという。
Microsoftの関係者は米国時間6月27日、同じ週に順次実施する予定の新しいアップデート案内では「今すぐアップグレードするか、スケジュールを設定するか、無料アップデートを拒否するか」を選べるようになると述べた。同社はまた、数週間前から、アップデートダイアログの右上にある赤いX印をクリックするとアップデートが始まる仕様にしていたが、これをアップデートが拒否される仕様に戻す予定だ。
Microsoftの関係者は、「ユーザーからのフィードバックに対応して」この変更を実施すると述べた。
変更後は、赤いX印をクリックするとウィンドウが消える。この操作で、Windows 10へのアップデートが自動的に開始されることはない(これとは反対に、過去数週間は、X印をクリックするとアップデートが始まった)。ただし、このダイアログボックスが永久に表示されなくなるわけではなく、その後も不定期に何度か表示され、Windows 10への移行をしつこく推奨する。まだ理想的とは言えないが、以前よりは良くなる。
MicrosoftのWindows担当シニアディレクターによると、同社はまた、Windows 10へのアップデートで問題を抱えるユーザーに無料の技術サポートを提供する予定だという。これには、Windows 10から前のバージョンに戻す作業の支援も含まれる。
Windows 7および8.XからWindows 10への無料アップグレードが提供されるのは、約1カ月後の7月29日までだ。Microsoftの関係者によると、この日から「Windows 10を入手する」というアップデート案内の終了を段階的に進めていくという。
Windows 10のアップデート案内の変更が明らかになる数日前、Microsoftは、Windows 10に許可なくアップデートされたことを不服とするユーザーから訴えられた裁判で、控訴を取り下げて1万ドルの賠償金を支払うことを決定していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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