6月に入ってNBAの360度動画の配信を開始したTwitterだが、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)分野の今後の取り組みを、まもなく大幅に強化するつもりなのかもしれない。同社は最近、Appleの元デザイナーであるAlessandro Sabatelli氏を雇用した。同氏の肩書は、ARおよびVR担当ディレクターである。
Twitterの広報担当者は米国時間6月28日、UploadVRが最初に報じたSabatelli氏の雇用を認め、同氏はTwitter Cortexの下に新しく設けられたAugmented Realityチームを統括すると述べた。
実際、Sabatelli氏のLinkedInプロフィールには現在、この肩書が「Oculus Rift」ヘッドセットを装着する同氏のプロフィール写真とともに記されている。職務の説明には、「空間コンピューティングの改革に取り組むわれわれすべてに力を与える」と記されている。
この動きは、技術業界全体の方向性に一致している。SnapchatはARに取り組んでおり、FacebookはOculusを傘下に置き、Googleは「Cardboard」「Daydream」をはじめとする多数のサービス(VR対応の「YouTube」を含む)を擁する。
Sabatelli氏のLinkedInプロフィールによると、Appleにおける同氏の役割は「iOS」「OS X」「watchOS」用のユーザーインターフェースデザイナーだったという。同氏はIxomoxiに勤務していたこともあり、LinkedInによると、同社は音楽フェスティバルに参加するミレニアル世代をターゲットとするAR/VR企業だという。
VRは、急速にソーシャル分野に浸透しつつあり、ソーシャルメディアは、これらの分野への進出に力を入れている。既にステッカー機能を導入したTwitterが、ARやVRを導入しないはずはない。
Sabatelli氏にコメントを求めたが得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」