Qualcommは、3Gおよび4G LTE通信規格に関連する同社の技術をライセンスなしで使用したとして、Alibaba(アリババ)が出資するスマートフォンメーカーMeizuを北京知識産権法院に提訴したことを明らかにした。
同社のエグゼクティブバイスプレジデントでゼネラルカウンセルを務めるDon Rosenberg氏は、声明で次のように述べている。「Qualcommの技術は全ての携帯端末の中核となるものだ。Meizuはライセンスなしでこれらの技術を利用しているが、これは違法であるだけでなく、誠実に特許権を尊重しているほかのライセンシーに対して不公平であり、結果的にモバイルエコシステムと消費者に損害を与えている」
Qualcommは中国において、LenovoやHuawei(ファーウェイ)といったデバイスメーカーとライセンス契約を交わしているが、規制上の難題に直面している。Qualcommは2015年2月、同社のライセンス慣行について中国政府による独占禁止法違反の調査を終わらせるため、巨額の制裁金を支払わなければならなかった。
Qualcommはライセンシング契約に関して、中国の国家発展改革委員会(NDRC)と交わしたものと同様の条件でMeizuと契約合意に達するように努力したと、ニュースリリースで述べている。
Rosenberg氏は、Qualcommが「中国における良きパートナー」であると声明に記している。
「中国のスマートフォンサプライヤーは国内的にも国際的にも成功しており、その成長に寄与できることを嬉しく思っている」(Rosenberg氏)
中国のEコマース大手Alibabaは2015年2月、5億9000万ドルでMeizuの少数株主持分を取得した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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