そして同氏は、GoogleがAIを製品としてリリースし、実際に活用していると述べた。例として、メールサービスの返信自動作成機能「Smart Reply」、表計算サービス「Explore」のグラフ自動作成機能、目標達成に向けたアクティビティを自動スケジューリングする「Goals」を取り上げた。
同氏の触れた「Google Springboard」だが、Googleのクラウドアプリと検索技術、機械学習技術を組み合わせたサービスである。GmailやGoogleカレンダー、GoogleドライブといったGoogle Appsに保存された情報を包括的に検索できるだけでなく、時刻や作業状況などに応じてサービス側から「ユーザーが情報を必要としている時にその情報」がプッシュ通知される。
Google Apps for Work版「Google Now」といったところだ。これまで一部ユーザー限定で試験運用されていたが、Google Appsユーザー向けの拡大提供が始まったので試してはどうだろう。
友岡氏は、エレベータとエスカレータの設置、メンテナンスを手がけるフジテックのGoogle Apps for Work活用事例を紹介した。
導入前は、不足するメールボックス容量、PCや紙に頼る情報持ち出し、人手によるコラボレーション、実施しにくいビデオ会議、メモリカードを使う現場写真の共有など、さまざまな課題があった。
そこで、2014年3月にGmailやドライブなどを使い始め、その後2014年6月にBYOD対応、2014年9月に「Hangouts」導入と進めたところ、現場とオフィス間でのリアルタイム通話、写真・ビデオ共有などが可能になり、作業効率が飛躍的に向上したという。特に、2015年2月から使っているChromebookは、起動の速さや情報漏えいの心配がないため現場で活用されているとした。
最終的に友岡氏は、ノウハウや情報の共有が容易になることから、Google Apps for Workを同社の全員が経営に参加するためのプラットフォームと評価した。
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