Googleが「Android for Work」アプリをリリースした。これは古いバージョンの「Android」を搭載するスマートフォンを対象とするBYODアプリで、ユーザーがビジネスアプリ用に保護された領域を確保できるようにするもの。
米国時間4月16日に「Google Play」に登場した同アプリは、10億台もの個人所有のAndroid端末を、仕事用端末としてもさらに企業に認めてもらおうとするGoogleの計画に弾みをつけることになる。
Android for Workは「BlackBerry Balance」と同様に、同一端末上の個人データと仕事用データを確実に切り分けることを目的とする。サムスンは、「Knox」によってその機能を自社製端末に提供しているが、それ以外のAndroid端末にはこの機能はなかった。
Googleは、Android for Workのいくつかの主要要素を提供するにあたり、サムスンの支援を受けた。例えば、複数ユーザーアカウントをサポートする「Android 5.0」(開発コード名:「Lollipop」)のみで提供されている「Work Profile」だ。Android for Workアプリは、現在使用されているAndroid端末の圧倒的多数を占める、「Android 4.0」(同「Ice Cream Sandwich」)から「Android 4.4」(同「KitKat」)までの古いバージョンのAndroidを搭載する端末向けだ。
このアプリがインストールされていれば、IT管理者は仕事用データと仕事用アプリを管理および隔離することができる。Googleは企業に対し、プログラム内で独自のアプリを公開するためのアプリストアも提供している。
同アプリをインストールした端末は、BlackBerry、Mobile Iron、VMwareなど、Googleと提携するモバイルデバイス管理(MDM)プロバイダーの1つに登録する必要がある。
これまでに同プログラムに参加しているサードパーティーアプリメーカーとしては、Adobe, Box、Concur、Salesforce、およびSAPの子会社で人事関連ソフトウェアを提供するSuccess Factorsなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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