Googleは、検索エンジンを強化するため人工知能(AI)に多額の投資をしており、6月14日、それらの投資を今後どのようにエンタープライズ領域に適用していくかを発表した。
数カ国で開催されるエンタープライズイベント「Google Atmosphere」の東京会場で、Googleの幹部らは14日、「Google Springboard」を発表した。これは、ユーザーが必要な情報をより効率的に見つけるのを支援する新しいアプリだ。Springboardは、「Gmail」「Calendar」「Docs」「Drive」「Contacts」を含む「Google Apps」全体にわたって情報を検索する。また、「実用的」な情報やおすすめ情報をプッシュ型で提供することによってユーザーを支援すると、Google Appsエンジニアリング担当バイスプレジデントのPrabhakar Raghavan氏はブログ投稿で述べた。
McKinsey & Companyの調査によると、平均的なナレッジワーカー(知識労働者)は1週間あたり1日に相当する時間を情報の検索や収集に費やしていると、Raghavan氏は指摘した。
さらにGoogleは14日、「Google Sites」のデザインを刷新したバージョンも発表した。Google Sitesはエンタープライズ顧客に特に人気の高い製品だ。Google Sitesを使用すると、企業内外のウェブサイトを短時間で容易に作成できる。
新バージョンでは、コンテンツの集約と配布ができるようになり、すべての画面向けに最適化された。任意の画面サイズに合わせて調整できる新しいテーマおよびレイアウトも追加されている。新しいGoogle Sitesではさらに、Google Docsがすでにそうしているように、複数の編集者によるリアルタイムコラボレーションも可能だ。
Googleはこれらの新しいアプリを少数の一部顧客にプレビュー提供しており、今後はSpringboardおよびGoogle Sitesの早期導入プログラムを通じて、さらに多くの顧客に提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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