Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏と同社幹部らは米国時間6月13日、「Mac」用OSの最新版をサンフランシスコのビル・グラハム・シビック・オーディトリウムのステージで発表した。
予想されていたとおり、新OSは「macOS」と改称され、最新版は「macOS Sierra」と名付けられた。この改称により、AppleのすべてのOSの命名規則が統一されることになる(「watchOS」や「tvOS」など)。
今回のアップデートで最も注目すべき点は、SierraによってAppleのパーソナルアシスタント「Siri」がMacデスクトップに導入されることである。同プラットフォームにおいて、ウェブ検索、テキストメッセージの送信、カレンダーイベントの作成、「iTunes」からの音楽再生など、「iOS」搭載端末上で実行可能なタスクの多くが実行されることになる。Siriは、ファイルを検索して検索結果をMacの「Notification Center」に保存することも可能になる予定だ。
Mac上のSiriは、macOSメニューバーのアイコン、ドック、または「Hey Siri」という音声コマンドによって起動することができる。
Appleでソフトウェアエンジニアリングを統括するCraig Federighi氏は、Sierraのその他の機能に関する説明の中で、同OSは「Continuity」「iCloud」、そして、Macの使用性に関連するその他の基本機能に重点を置いていると述べた。
Continuityに関しては、macOSに「Auto Unlock」機能が搭載される予定だ。これは、パスワードで保護されたマシンにパスワードを入力する代わりに、近くにあるiPhoneによってMacのロックを解除する機能である。
このロック解除機能は、ウェブブラウザに新たに統合される「Apple Pay」にも関連付けられている。Apple Payのウェブブラウザへの統合により、ユーザーは「Safari」を用いたオンライン決済が可能になる。Mac上には「Touch ID」機能がまだ搭載されていないため(しかし今や、これが今後予定されていることはほぼ間違いないと思われるが)、決済はMacにリンクされたiPhoneのTouch IDから安全に認証される。
「つまり、オンラインでのショッピング時に、『Pay with Apple Pay』(Apple Payで支払い)ボタンが表示されることになる」とFederighi氏は述べた。
iCloudに関しては、iPhoneを含む複数の端末間でのデスクトップ同期を可能とする新機能がSierraに追加される。「iCloud Drive」は、古いMacファイルをクラウドに自動的に移動させることによって、ストレージの最適化も実行する。
Sierraは、13日に開発者を対象にリリースされ、2016年秋には一般リリースされる予定だ。Sierraのパブリックベータ版リリースは、7月に予定されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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