アナログ停波でテレビの買い替え需要に湧いた2011年から5年が経過し、しばらくおとなしかったテレビ業界だが、にわかに盛り上がりをみせてきている。4Kテレビがいよいよ普及価格帯に入り、新たにHDR規格も登場している。アナログ停波の少し前にテレビを購入した人は購入から6~7年が経ち、そろそろ買い替えスパンに入った感もある。
そのため「そろそろテレビを買い換えてみても良いかな?」という人は増え始めてきているのではないだろうか。
4Kテレビは当然のことながらオススメしたい商品ではあるのだが、普及価格帯とは言え、まだ高価な印象。4Kコンテンツがそろっていないのもネックになっている。そこで“フルHDのテレビ”を選ぶという選択肢も提案していきたい。
今回は東芝「REGZA V30」シリーズを約1カ月使い、検証してみた。画質に関しては地上波やBDのパッケージソフトを観るうえで、まったくといっていいほど遜色がない。高画質技術「マスターリファイン」により、フルHD以上の解像度にも感じるほどだ。
テレビにおいて画質は最重要項目であることは否めないのだが、テレビは番組を観るためのものなので、いかに使いやすいか、コンテンツが充実しているかも重要だ。
コンテンツ面に関しては、最近のテレビは動画配信サービスが充実しており、V30もNetflixを始め、U-NEXT、TSUTAYA TV、DMM.com、Youtubeなど豊富なサービスを取りそろえている。
ただコンテンツが豊富になればなるほど、困ってしまうのが番組探しだ。暇つぶしにザッピングするならまだしも、観たい番組をしっかり観るにはあまりにも膨大すぎるコンテンツは逆に足かせになる。
そこを補填してくれるのがレグザクラウドサービス「TimeOn」だ。その中の「みるコレ」は、ユーザーの好みに合わせた番組をオススメしてくれる機能。細かく検索しなくても、好きなジャンルやタレント名などから自動でコンテンツを検索してくれる。これは地デジやBSなどの放送だけでなくHDDに録画した番組やネット動画にも対応し、横断的に調べてくれる。
これだけであれば、似たような機能もあるのだが、その細かさと正確性はほかにはない機能なのだ。以前はアニメのカテゴリを検索すると、大人向けの深夜アニメから、子ども向け、さらには男子向け、女子向けなど細かい区別なく一緒くたに選ばれてしまっていた。「みるコレ」の場合は、より細かな検索ができるので、本当に観たい番組にたどり着きやすいわけだ。
Perfume好きの人がアイドルカテゴリでAKB48やももクロを勧められてもありがたいどころかイラっと来てしまうわけで、ファン度が高くなればなるほど、それは顕著になる。スポーツファンも同じ現象が発生する。ひいきのチームだけの情報を知りたいのだから。
特にアニメやドラマに関しては、かなり細かく、それでいて正確性の高いカテゴリを展開している。それもこれも“東芝の中の人”が、実際にすべてのアニメやドラマを網羅し、人力でカテゴライズしているから。信頼性は高い。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス